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臨時会見/平成17年度6月補正予算案について
会見日時:平成17年6月10日(金) 11:40 〜 11:50
会見場所:第三応接室
会見者 :三村知事
○知事
来る6月16日に開会される県議会第242回定例会に提出を予定している補正予算案につきまして、お手元の「平成17年度6月補正予算案について」に基づき御説明申し上げます。
「一 補正予算の概要」についてであります。今回の補正予算は、今冬の豪雪によるりんご樹の裂開・枝折れ被害について、樹体共済制度が発足していなかった中で、予想を上回り発生したことに鑑み、平成16年度2月補正予算で計上したりんご被災園復旧対策事業費等によっても対応しきれない被災りんご園地の早期再生を図るため、被害樹の補植に対する助成に要する経費について、所要の予算措置を講ずることといたしたものであります。
次に、「二 一般会計予算の規模」についてであります。今回の補正予算額は、3,664万5千円となります。これと、現計予算額とを加えますと、平成 17年度一般会計の予算規模は、7,401億3,664万5千円となります。これを、前年度同時期の予算規模と比較しますと、3.7%の減となっています。
「三 一般会計補正予算の歳入」についてでありますが、今回の補正予算の財源としては、普通交付税3,664万5千円を計上しております。
次に「四 一般会計補正予算の歳出」についてでありますが、雪害りんご園緊急再生事業費補助は、今冬の豪雪により裂開・枝折れした被害樹の補植に要する経費に対し、3分の1の助成を行うものです。
以上であります。
○記者
補助率が三分の一ということなんですけども、市町村に補助するということですが、農家の負担と市町村の補助の割合というのはどうなっているんでしょうか。
○知事
農林水産部次長の方から説明させます。
○農林水産部次長
県は三分の一と謳っていますけれども、基本的に事業主体が三分の二を負担することになります。
ただし、この事業主体というのは営農集団を考えているのですが、これまでの流れですと関係市町村も応分の負担をしておりますし、今回も同じく市町村についても応分の負担の協力についてお願いしたいと考えております。
○記者
今般創設される樹体共済制度についてですが。
これは、「どこが」、「いつぐらいに」、「どういうふうな形で」創設する予定なのでしょうか。
○農林水産部次長
今まで本県の場合は、樹体共済に入っていませんでした。
これは果樹共済の一つです。
概要ですが、全ての気象災害、病害虫、鳥獣害、さらには樹体がもし流出、埋没、損傷した場合も補償するというものです。
いろいろな手続きが必要なわけですが、青森県農業共済組合連合会が窓口になりまして、ここが引受機関ということになります。
それと、各農業共済組合によって定款の改正等をやってまして、既に国からは「6月7日付で認可する」という連絡は来ております。
○記者
事業内容のところに、「被害内容が60%以上の園地における被害程度が50%以上の被害樹に係る補植」とあるのですが、意味を教えてください。
○農林水産部次長
まず、「被害程度60%以上の園地」というのは、一経営農家が持っている園地のりんご樹の総本数に占める雪害の影響割合が60%以上ということです。
それから、「被害程度の50%」というのは、一本の樹の枝が全体の50%以上が折れてしまった場合という意味になります。
○記者
これは県単独事業ということになるのでしょうか。
○知事
そうです、この部分は県単です。前のもありますから。
○記者
国の既存事業での対応というのも出てくるのでしょうか。
○農林水産部次長
昨年度の2月補正では、改植あるいは補植ということで既に国から追加をいただきまして動いておりますが、それ以外の事業で、県単独での雪害対策として行うのは今回限りでございます。県単では今回限りということでございます。
国の方では「強い農業づくり交付金」という制度がございまして、これについて面的に改植しなければならない場所については該当になりますものですから、これについて、知事をはじめ関係者が動きましたところ、国の方から「強い農業づくり交付金」についても改植として約1億円をいただきました。
○知事
国から格段の配慮をいただいたものです。
○記者
今回の6月補正には国の補助事業が追加にならないということですか?これからも追加にならないということですか?
○農林水産部次長
平成17年度当初予算に「強い農業づくり交付金」という予算枠を取っていたのですが、一番初めに国から配分されたものが大変少なく、約1億円少なかったという経緯がございます。
それで、今回、新たに国の方で改植事業で追加枠として約1億円頂きますのは、丁度当初予算の財源の範囲内に入っています。
○知事
ということで、ご拝察ください。
○記者
6月県議会というのは、通常は補正予算は組まないと聞いていたのですが、その中で今回補正予算を組んだということについて、知事の強い決意というかご判断を伺いたい。
○知事
現物を確保しなければならない。そのために、我々にとって、りんごというのは青森県の攻めの農林水産業の中においても象徴的なものだけども、技術的にも確保していかなければならない。
苗木を確保しなければならないということ。
○農林水産部次長
年度内に処理しなければ、ほったらかしにしておくと病害虫を蔓延させてしまうという心配があること。
被災農家の生産意欲を引き続き高めていくためには、早いうちに県の姿勢を見せた方が農家の生産意欲を継続させるということがございます。
○総務部長
6月に補正しましたのは、15年度に直近では行っています。りんごの価格補てん制度の関係で補正しております。それ以来の予算の補正でございます。
○記者
補助金交付先の市町村の数は目処が立っているの思うので、その数を教えてください。
○総務部長
津軽地方の17市町村です。
○農林水産部次長
今回は豪雪ということが原因だということになりますので、今回の実施市町村は17が予定されております。
○知事
ありがとうございました。
−以上−