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知事記者会見(定例)/平成23年2月4日/庁議報告ほか
会見日時:平成23年2月4日金曜日 11時15分から11時40分まで
会見場所:第三応接室
会見者 :三村知事
○幹事社
庁議案件をお願いします。
○知事
私の方から、庁議案件その他ということで、「クラウドコンピューティング時代に向けた新たなあおもりIT利活用戦略(通称:クラウドあおもり戦略)」の策定についてご報告をします。
本日、「クラウドコンピューティング時代に向けた新たなあおもりIT利活用戦略」を策定いたしました。
本県の情報通信基盤は着実に整備が進んでおります。平成23年度中には県内全ての地域でブロードバンド・インターネット・サービスを利用できる予定となっております。今後は整備されました環境を戦略的に利活用し、安全・安心、健康な生活の実現や新ビジネスの創出等に結びつけていくことが大切と考えております。
このため、今回のIT戦略では、「青森県基本計画未来への挑戦」に掲げました「生活」と「生業」の視点から、今後のIT利活用の方向性を示しますとともに、IT環境に大きな変化をもたらすものと期待されますクラウドコンピューティングの積極的な利活用を掲げております。
今後は、IT戦略を着実に推進し、県の各種施策や行財政改革に基づく取組を、より効率的・効果的に推進していきたいと考えております。
以上、報告でございます。
○幹事社
ありがとうございました。
幹事社質問、今日はありません。
○記者
今、進んでいる予算編成作業についてお聞きします。
知事は、知事選、統一選を前に、自民党と政策協定を締結しましたけれども、予算編成では、その自民党の方から、地域に夢を与えてほしいという要望があって、どの程度予算編成に反映させていく覚悟なのか。まずそれが1つ。
そして具体的には、県南地方からは屋内スケート場をまず建ててほしい。そして津軽地方からは弘前の研究所、産業技術センター研究所を新築してほしいという要望がありました。まず、それについてどういうふうに今回対処されるおつもりなのか。
もう1点、行財政改革を進めている中で、今回そういった箱物を造るという意識があるならば、選挙前というタイミングにおいては、お手盛りになるのではないかという指摘も県民から言われる可能性があると思います。そこについての見解もよろしくお願いいたします。
○知事
まず政策協定との関係でございますが、もう見ていただいていると思いますけれども、政策協定そのものも、要するにトータルとして青森県を元気にしていくためにそれぞれの分野でしっかりやってほしいと、そういうところでございました。これは、これまでも知事として行政を進めていく立場にあって、具体も含め、あるいは理念も含めて非常にほぼ重なるところであったと思っております。
従って、大枠として、方向性ということについては特に違いはないというふうに考えております。
それから、スケート場とか研究所の話がございましたけれども、まだ(本日午後)2時から(知事査定の中で)いろいろとやりとりをすることになっておるのも事実でございまして、可能であれば、またぶら下がり等で対応できるような日程でと思っておりますので、何らかの形で、どういう方向性とするかということは、また話をさせていただくことになると思っております。
○記者
あともう1点。選挙前というタイミングで、いわゆるお手盛りではないかという指摘も出る可能性とか懸念もあるのですが、どういう(お考えでしょうか)。
○知事
これまでも、例えば、つくしが丘(病院)とか、あるいは学校等の整備等もそうですが、いろんな部分で必要とされるものについては、粛々と必要なものを必要としてやってきたわけですし、常に財政規律を念頭においてこれまでも、行財政改革、青森県を絶対潰さないぞということを念頭におきまして様々な施策(を行ってきました)。それを箱物というのか、人が使う入れ物的なものを箱物というのであれば、学校も病院もそうなんでしょうけれども、必要なものはきちっ、きちっと進めてきました。それはやはり何といっても基本中の基本は行財政改革、(青森県を)潰さないという強い意志があるにしても、今、県民生活の中において必要とされるものとか、いわゆる安全・安心に関わるものとか、そういったものはきちんと対応してくるべきだという強い思いもあるわけでして、(そういった分野に関わる箱物を整備するということは、)特に行財政改革の理念とも矛盾するものではないと思っています。
○記者
宮城県が性犯罪前歴者らをGPSで常時監視する条例を検討しているということですが、これについて知事は賛成か反対かと、その理由についてお願いします。
○知事
検討していることについて、報道で見ただけでありますけれども、その前に、地域社会全体としての抑止力、どのようにして防ぐかということとか、あるいは、いわゆる矯正という言葉が一番いいと思うんですけれども、もう起こさないという仕組みを進めるとか、そういったことの方が先かなと思っているのですが。
○記者
宮城県の村井知事が、宮城県が先んじて(実施することで)他県が追随するように(なって)、結果的に国を動かすことになるという話をしているんですけれども、こういった発言について、宮城から始めるということについて、三村知事はどういうふうに思われますか。
○知事
我々も、例えば画期的なファシリティーマネジメントであるとか、あるいは橋梁のアセットマネジメントであるとか、攻めの農林水産業という仕組みも自分自身ではそう思っているのですけれども、それぞれ最初に始めるというものはあるわけでございますから、(村井)知事さんはそういうお考えかなというところです。
○記者
(屋内)スケート場(建設について)、国体で熱意は感じたと思うんですけれども、長根に造る場合は建ぺい率の問題とかがあって、そういう課題をクリアしようとすると事業費が膨らむわけですよね。あと渋滞もするし。これに対して、市川に例えば造れば安く済むだろうし、広いだろうし、百石にも近いわけです。
知事、このスケート場という場合も長根ありきのことで、長根屋内スケート場ということでお話になっているのですか、それとも、(建設)場所も全部白紙の段階からのお話なんでしょうか。
○知事
すごい先に進んだ話で、我々として今、様々な諸検討(を重ねている)というわけで、希望の灯そのものより、そこまで先に進んだ話は特に考えてないけれど。
○記者
白紙ということですか。
○知事
県が必要なことを行うことについて、いろんなご提言、ご提案があるわけですけれども、その全体の中でどう、我々の判断として進めていくかということを考えるべき段階かなと思っているんですけれども。
○記者
知事部局の話でなくて恐縮なんですが、今、県議会の議員控室があるフロアに喫煙所を設置しようとしています。これは年間400万円という公費で設置するという計画なんですけれども、これについては県民から理解が得られないというような声も上がっています。
知事はこの設置についてどうお考えでしょうか。
○知事
議会事務局等のご判断ということでの流れかなと思います。
○記者
議員が持ち出しで設置するのであれば、そういうことは確かにそうだと思うんですけれども、年間400万円、毎年400万円という税金を投入するわけですので、重ねてお聞きしますけれども、知事は年間400万円を投入するということについてどうお考えでしょうか。
○知事
議会と議会事務局等とでそれは適切に判断されて然るべきものと思います。
○記者
先程予算の話があったんですけれども、知事査定の時に、来年度いろいろ進めていこうということを知事がいろいろお考えを述べられたんですけれども、それを進めるための体制、新年度からの組織体制とか機構改革等をお考えになったりしているのでしょうか。
○知事
まだ機構改革云々ということを申し上げるところではないと思いますけれども、前々からもお話させていただいているので、要は観光とか国際戦略とかいう部分が、非常にこれから我々にとりまして重要になってくるのではないかと感じており、そういった検討であれば、していないわけではないのですけれども、まだ予算やその他のことが進んでいない中ですので、それ以上ということはありません。
○記者
大きく2点お聞きします。
まず先月、電気事業連合会がいわゆる返還低レベル放射性廃棄物の受入に関して何らかの、津軽とか南部の市町村に対して支援を検討したと。これを受けて県が10億円の支援要請をしたということなんですが、これに対する所感と、今後電源交付金の算定が変わって立地自治体にとってはかなり恩恵があると思うのですが、また他の25市町村、恩恵を受けにくい津軽などの地域と格差が生じると思われますが、その穴埋めといいますか、格差をどのように埋めていくのかお考えを聞きたいということ。
もう1点、低炭素型のものづくりを考える委員会の委員長に青森大学の末永(学長)さんが就任されたんですけれども、末永さんはクリスタルバレイ構想に深く携わってきた方で、クリスタルバレイが中断している中で末永さんの起用に対して問題視する声もあるのですが、それに対する所感を伺えればと思います。
○知事
何よりも行政需要というものがあるわけですけれども、それぞれ、いわゆる該当(市町村)と隣接(市町村)、隣隣接(市町村)でないところに対しての(交付の)仕組みがあったわけですけれども、昨今、様々な行政需要等ということがあるというお話が、それぞれの該当外の市町村からのお話があったわけですね。
我々としても、それぞれにどういう事業が必要かということ等話を聞いて、それに合わせて、こういう形で(電気事業連合会に対して)要望してきましょうということで副知事を派遣したという経緯がございます。
これまでも(該当外市町村の)行政需要等に応じることは時として必要になると考えるところです。
今回、そういうことで差し迫った様々な需要ということの提案に対してお願いをしてきたということだと思います。
それから、確かクリスタルバレイ(構想)の時は専門の委員会でやっていたと思います。今回は低炭素全般ということで、メンバーもほとんど各ジャンルの専門の方々が入っているわけです。末永先生については、いわゆる「未来への挑戦」基本計画全体をまとめた方なので、低炭素(のものづくり)というのも、未来への挑戦の中にも含まれる話なので、その関連でメンバーに(就任した)、そういうことふうに認識しています。
要するに全体プランとの関連性のため、そう認識しているんですけれども。
○記者
新幹線が全線開業して2カ月経ったんですが、津軽中心に観光客が増えているというのは評価すべきことだと思うのですが、今年の冬は特に悪天候ということがあって、私が取材をする時に運休や遅れの現場に居あわせて、その時ついでに観光客に話を聞くと、やはり、代替交通手段の案内がものすごく悪いということとか、元々本数が少ないという不満を相当聞いているんです。それで、そういうことは朝日新聞や東奥日報の豪雪の記事とか観光に携わっている方の寄稿とかで指摘されていると思うのですが、はやぶさ(導入)やDC(デスティネーションキャンペーン)を控えている時に、やはり(観光客が)増えたと言って喜んでいるだけでは、増えたということは逆に言うと、何か立ち往生をしてえらい目にあったということで帰った人も相当いるということになるんですけれども、もう少し、何か受入体制が十分かどうかを見直す必要があるのかなという気がするんですけれども、それを知事はどう思われますか。
○知事
自分も2度ばかり立ち往生をしたので、思うところはあるんですけれども。
実は、予算査定をやっている中で、具体的な項目はまだ査定中でありますけれども、二次交通のあり方も含めて、あるいは(交通)ネットワークも含めて、もう一度活発に今、議論しております。これからDCということになりますので、ご案内のとおり、非常に多くもう予約を含めてたくさんの方々(に来ていただく)ということになりますので、やはりそういった方々に(スムーズな乗り継ぎをしていただくため)、我々として102程度の接続を(設定)したわけですけれども、それがきちんと機能する方向に向かっていかなければいけないと思っております。そういったご意見、非常に多くあり、我々もその中で今、活発にやりとりをしているという状況でございます。
○記者
人口の少ない地域なので便数をやたら増やすことはできないと思うのですが、ある人から聞いたら、青い森鉄道で三沢に着いて、「この時間にバスはありますか」と駅の人に聞いたら、「うちの会社がやっているわけではないので知りません。バス停に行って調べてください」と言われたと。結局なかったのでタクシーを使ったらしいんですけれども。そういうお金を掛けないでできることっていうのは結構あると思うんですね。
○知事
きっちりとした二次交通時刻表というのを10万部作ったんですけれども、それで事足りるわけではないのでございまして、案内できる仕組み、やっぱり最初に来て、ファーストコンタクトというか、ファースト青森が大事なものですから、さらにできることをやろうではないかということで検討をしておりました。
○記者
庁議案件でもありますけれど、鳥インフルエンザが全国でこれだけ多発している中で、養鶏の盛んな本県にとっても影響があると思うのですが、県ではどう見ていらっしゃるかということと、他県では消毒薬を無料で配布する対応をなさっているところもあるのですが、何か現時点で講じられているものがありましたらお願いします。
○知事
具体の話は担当の方からお話しますが、宮崎など、県はいろんなところと連携をしていますが、こういう状況というのは、同じ畜産ということについてしっかりと進めてきている我々としても、大変に残念、本当に辛い思いだろうなということを何よりお見舞い申し上げたいと思います。
我々としてそれぞれできる対策を進めていますので、部長からお話しさせていただきます。
○農林水産部長
現在100羽以上を飼養している181農場でございますが、これについては1月31日から飼養者の衛生管理を徹底するようにということでの、実際に現地に出向いての飼養指導を大体2月10日くらいまで行う。それから100羽未満の飼養者は2400戸程度ございますが、これにつきましても衛生管理を徹底するよう文書で通知をして注意を喚起するというような対策を、今、講じている段階でございます。
いずれにしましても、発生した場合については初動対応が非常に大事だということになりますので、併せて飼養者の方々にきちんと早期通報をお願いをするということも通知をしてございます。
○記者
統一地方選が近づいてきている中で、早稲田のマニ研(早稲田大学マニフェスト研究所)が各地方の市町村、県議会の改革度の調査をしておりまして、青森県は下から2番目だったと。首長の立場から議会のことをおっしゃるのは結構難しいとは思うんですけれども、青森県の県議会、市町村議会の改革度というのは、知事としてどのようにご覧になっているのか、少しお話し下さい。
○知事
判定の基準とか統一性とか、それぞれの地域特性、事情というもの等が勘案されないで、自分たちはこう思うというふうに出されていることに対して、特に申し上げる部分はないと思います。
○記者
日々接していられている、県議とか県議会に関して、知事としては十分議会として役割を果たされていると考えられているのか、それとももう少し変わった方がいいと考えられるのか。
○知事
地域活動等いろんな場面、場面でご一緒することはあるわけですけれども、非常に民意を吸い上げてということ等、かなり活発な活動をしているというふうに私は感じます。それはどの先生方もそうでしょう。これは青森県のいい点だと思うんです。面積が広いということもあるんでしょうけれども、それぞれの地域、地域、そしてまた県全体に対してのご提言ということも結構ございます。
(私は)町長をやったり国会議員をやったりして経験をしてきましたけれども、かなり活発な活動をしていると感じます。
○記者
次の県議会から一問一答形式が始まると思うんですけれども、これに関して知事は楽しみだとか、野党とか大変になるとか、どのような姿勢で臨まれるというか。
○知事
我々は淡々と答えるだけです。質問権があるわけではないですから。従って、どのような形でもお答えをしていくと、それはもう議会の方のお考え次第でございます。
○記者
反問権がほしいとか、そういう何か議会に対してございますか。
○知事
制度上、それは失礼な話だと思います。我々はきちんと提案し、また説明をし、ご質問にお答えをしていくという役割というものは、それぞれきっちりとしたものがあると思います。
○幹事社
それでは終わりにします。
庁議案件をお願いします。
○知事
私の方から、庁議案件その他ということで、「クラウドコンピューティング時代に向けた新たなあおもりIT利活用戦略(通称:クラウドあおもり戦略)」の策定についてご報告をします。
本日、「クラウドコンピューティング時代に向けた新たなあおもりIT利活用戦略」を策定いたしました。
本県の情報通信基盤は着実に整備が進んでおります。平成23年度中には県内全ての地域でブロードバンド・インターネット・サービスを利用できる予定となっております。今後は整備されました環境を戦略的に利活用し、安全・安心、健康な生活の実現や新ビジネスの創出等に結びつけていくことが大切と考えております。
このため、今回のIT戦略では、「青森県基本計画未来への挑戦」に掲げました「生活」と「生業」の視点から、今後のIT利活用の方向性を示しますとともに、IT環境に大きな変化をもたらすものと期待されますクラウドコンピューティングの積極的な利活用を掲げております。
今後は、IT戦略を着実に推進し、県の各種施策や行財政改革に基づく取組を、より効率的・効果的に推進していきたいと考えております。
以上、報告でございます。
○幹事社
ありがとうございました。
幹事社質問、今日はありません。
○記者
今、進んでいる予算編成作業についてお聞きします。
知事は、知事選、統一選を前に、自民党と政策協定を締結しましたけれども、予算編成では、その自民党の方から、地域に夢を与えてほしいという要望があって、どの程度予算編成に反映させていく覚悟なのか。まずそれが1つ。
そして具体的には、県南地方からは屋内スケート場をまず建ててほしい。そして津軽地方からは弘前の研究所、産業技術センター研究所を新築してほしいという要望がありました。まず、それについてどういうふうに今回対処されるおつもりなのか。
もう1点、行財政改革を進めている中で、今回そういった箱物を造るという意識があるならば、選挙前というタイミングにおいては、お手盛りになるのではないかという指摘も県民から言われる可能性があると思います。そこについての見解もよろしくお願いいたします。
○知事
まず政策協定との関係でございますが、もう見ていただいていると思いますけれども、政策協定そのものも、要するにトータルとして青森県を元気にしていくためにそれぞれの分野でしっかりやってほしいと、そういうところでございました。これは、これまでも知事として行政を進めていく立場にあって、具体も含め、あるいは理念も含めて非常にほぼ重なるところであったと思っております。
従って、大枠として、方向性ということについては特に違いはないというふうに考えております。
それから、スケート場とか研究所の話がございましたけれども、まだ(本日午後)2時から(知事査定の中で)いろいろとやりとりをすることになっておるのも事実でございまして、可能であれば、またぶら下がり等で対応できるような日程でと思っておりますので、何らかの形で、どういう方向性とするかということは、また話をさせていただくことになると思っております。
○記者
あともう1点。選挙前というタイミングで、いわゆるお手盛りではないかという指摘も出る可能性とか懸念もあるのですが、どういう(お考えでしょうか)。
○知事
これまでも、例えば、つくしが丘(病院)とか、あるいは学校等の整備等もそうですが、いろんな部分で必要とされるものについては、粛々と必要なものを必要としてやってきたわけですし、常に財政規律を念頭においてこれまでも、行財政改革、青森県を絶対潰さないぞということを念頭におきまして様々な施策(を行ってきました)。それを箱物というのか、人が使う入れ物的なものを箱物というのであれば、学校も病院もそうなんでしょうけれども、必要なものはきちっ、きちっと進めてきました。それはやはり何といっても基本中の基本は行財政改革、(青森県を)潰さないという強い意志があるにしても、今、県民生活の中において必要とされるものとか、いわゆる安全・安心に関わるものとか、そういったものはきちんと対応してくるべきだという強い思いもあるわけでして、(そういった分野に関わる箱物を整備するということは、)特に行財政改革の理念とも矛盾するものではないと思っています。
○記者
宮城県が性犯罪前歴者らをGPSで常時監視する条例を検討しているということですが、これについて知事は賛成か反対かと、その理由についてお願いします。
○知事
検討していることについて、報道で見ただけでありますけれども、その前に、地域社会全体としての抑止力、どのようにして防ぐかということとか、あるいは、いわゆる矯正という言葉が一番いいと思うんですけれども、もう起こさないという仕組みを進めるとか、そういったことの方が先かなと思っているのですが。
○記者
宮城県の村井知事が、宮城県が先んじて(実施することで)他県が追随するように(なって)、結果的に国を動かすことになるという話をしているんですけれども、こういった発言について、宮城から始めるということについて、三村知事はどういうふうに思われますか。
○知事
我々も、例えば画期的なファシリティーマネジメントであるとか、あるいは橋梁のアセットマネジメントであるとか、攻めの農林水産業という仕組みも自分自身ではそう思っているのですけれども、それぞれ最初に始めるというものはあるわけでございますから、(村井)知事さんはそういうお考えかなというところです。
○記者
(屋内)スケート場(建設について)、国体で熱意は感じたと思うんですけれども、長根に造る場合は建ぺい率の問題とかがあって、そういう課題をクリアしようとすると事業費が膨らむわけですよね。あと渋滞もするし。これに対して、市川に例えば造れば安く済むだろうし、広いだろうし、百石にも近いわけです。
知事、このスケート場という場合も長根ありきのことで、長根屋内スケート場ということでお話になっているのですか、それとも、(建設)場所も全部白紙の段階からのお話なんでしょうか。
○知事
すごい先に進んだ話で、我々として今、様々な諸検討(を重ねている)というわけで、希望の灯そのものより、そこまで先に進んだ話は特に考えてないけれど。
○記者
白紙ということですか。
○知事
県が必要なことを行うことについて、いろんなご提言、ご提案があるわけですけれども、その全体の中でどう、我々の判断として進めていくかということを考えるべき段階かなと思っているんですけれども。
○記者
知事部局の話でなくて恐縮なんですが、今、県議会の議員控室があるフロアに喫煙所を設置しようとしています。これは年間400万円という公費で設置するという計画なんですけれども、これについては県民から理解が得られないというような声も上がっています。
知事はこの設置についてどうお考えでしょうか。
○知事
議会事務局等のご判断ということでの流れかなと思います。
○記者
議員が持ち出しで設置するのであれば、そういうことは確かにそうだと思うんですけれども、年間400万円、毎年400万円という税金を投入するわけですので、重ねてお聞きしますけれども、知事は年間400万円を投入するということについてどうお考えでしょうか。
○知事
議会と議会事務局等とでそれは適切に判断されて然るべきものと思います。
○記者
先程予算の話があったんですけれども、知事査定の時に、来年度いろいろ進めていこうということを知事がいろいろお考えを述べられたんですけれども、それを進めるための体制、新年度からの組織体制とか機構改革等をお考えになったりしているのでしょうか。
○知事
まだ機構改革云々ということを申し上げるところではないと思いますけれども、前々からもお話させていただいているので、要は観光とか国際戦略とかいう部分が、非常にこれから我々にとりまして重要になってくるのではないかと感じており、そういった検討であれば、していないわけではないのですけれども、まだ予算やその他のことが進んでいない中ですので、それ以上ということはありません。
○記者
大きく2点お聞きします。
まず先月、電気事業連合会がいわゆる返還低レベル放射性廃棄物の受入に関して何らかの、津軽とか南部の市町村に対して支援を検討したと。これを受けて県が10億円の支援要請をしたということなんですが、これに対する所感と、今後電源交付金の算定が変わって立地自治体にとってはかなり恩恵があると思うのですが、また他の25市町村、恩恵を受けにくい津軽などの地域と格差が生じると思われますが、その穴埋めといいますか、格差をどのように埋めていくのかお考えを聞きたいということ。
もう1点、低炭素型のものづくりを考える委員会の委員長に青森大学の末永(学長)さんが就任されたんですけれども、末永さんはクリスタルバレイ構想に深く携わってきた方で、クリスタルバレイが中断している中で末永さんの起用に対して問題視する声もあるのですが、それに対する所感を伺えればと思います。
○知事
何よりも行政需要というものがあるわけですけれども、それぞれ、いわゆる該当(市町村)と隣接(市町村)、隣隣接(市町村)でないところに対しての(交付の)仕組みがあったわけですけれども、昨今、様々な行政需要等ということがあるというお話が、それぞれの該当外の市町村からのお話があったわけですね。
我々としても、それぞれにどういう事業が必要かということ等話を聞いて、それに合わせて、こういう形で(電気事業連合会に対して)要望してきましょうということで副知事を派遣したという経緯がございます。
これまでも(該当外市町村の)行政需要等に応じることは時として必要になると考えるところです。
今回、そういうことで差し迫った様々な需要ということの提案に対してお願いをしてきたということだと思います。
それから、確かクリスタルバレイ(構想)の時は専門の委員会でやっていたと思います。今回は低炭素全般ということで、メンバーもほとんど各ジャンルの専門の方々が入っているわけです。末永先生については、いわゆる「未来への挑戦」基本計画全体をまとめた方なので、低炭素(のものづくり)というのも、未来への挑戦の中にも含まれる話なので、その関連でメンバーに(就任した)、そういうことふうに認識しています。
要するに全体プランとの関連性のため、そう認識しているんですけれども。
○記者
新幹線が全線開業して2カ月経ったんですが、津軽中心に観光客が増えているというのは評価すべきことだと思うのですが、今年の冬は特に悪天候ということがあって、私が取材をする時に運休や遅れの現場に居あわせて、その時ついでに観光客に話を聞くと、やはり、代替交通手段の案内がものすごく悪いということとか、元々本数が少ないという不満を相当聞いているんです。それで、そういうことは朝日新聞や東奥日報の豪雪の記事とか観光に携わっている方の寄稿とかで指摘されていると思うのですが、はやぶさ(導入)やDC(デスティネーションキャンペーン)を控えている時に、やはり(観光客が)増えたと言って喜んでいるだけでは、増えたということは逆に言うと、何か立ち往生をしてえらい目にあったということで帰った人も相当いるということになるんですけれども、もう少し、何か受入体制が十分かどうかを見直す必要があるのかなという気がするんですけれども、それを知事はどう思われますか。
○知事
自分も2度ばかり立ち往生をしたので、思うところはあるんですけれども。
実は、予算査定をやっている中で、具体的な項目はまだ査定中でありますけれども、二次交通のあり方も含めて、あるいは(交通)ネットワークも含めて、もう一度活発に今、議論しております。これからDCということになりますので、ご案内のとおり、非常に多くもう予約を含めてたくさんの方々(に来ていただく)ということになりますので、やはりそういった方々に(スムーズな乗り継ぎをしていただくため)、我々として102程度の接続を(設定)したわけですけれども、それがきちんと機能する方向に向かっていかなければいけないと思っております。そういったご意見、非常に多くあり、我々もその中で今、活発にやりとりをしているという状況でございます。
○記者
人口の少ない地域なので便数をやたら増やすことはできないと思うのですが、ある人から聞いたら、青い森鉄道で三沢に着いて、「この時間にバスはありますか」と駅の人に聞いたら、「うちの会社がやっているわけではないので知りません。バス停に行って調べてください」と言われたと。結局なかったのでタクシーを使ったらしいんですけれども。そういうお金を掛けないでできることっていうのは結構あると思うんですね。
○知事
きっちりとした二次交通時刻表というのを10万部作ったんですけれども、それで事足りるわけではないのでございまして、案内できる仕組み、やっぱり最初に来て、ファーストコンタクトというか、ファースト青森が大事なものですから、さらにできることをやろうではないかということで検討をしておりました。
○記者
庁議案件でもありますけれど、鳥インフルエンザが全国でこれだけ多発している中で、養鶏の盛んな本県にとっても影響があると思うのですが、県ではどう見ていらっしゃるかということと、他県では消毒薬を無料で配布する対応をなさっているところもあるのですが、何か現時点で講じられているものがありましたらお願いします。
○知事
具体の話は担当の方からお話しますが、宮崎など、県はいろんなところと連携をしていますが、こういう状況というのは、同じ畜産ということについてしっかりと進めてきている我々としても、大変に残念、本当に辛い思いだろうなということを何よりお見舞い申し上げたいと思います。
我々としてそれぞれできる対策を進めていますので、部長からお話しさせていただきます。
○農林水産部長
現在100羽以上を飼養している181農場でございますが、これについては1月31日から飼養者の衛生管理を徹底するようにということでの、実際に現地に出向いての飼養指導を大体2月10日くらいまで行う。それから100羽未満の飼養者は2400戸程度ございますが、これにつきましても衛生管理を徹底するよう文書で通知をして注意を喚起するというような対策を、今、講じている段階でございます。
いずれにしましても、発生した場合については初動対応が非常に大事だということになりますので、併せて飼養者の方々にきちんと早期通報をお願いをするということも通知をしてございます。
○記者
統一地方選が近づいてきている中で、早稲田のマニ研(早稲田大学マニフェスト研究所)が各地方の市町村、県議会の改革度の調査をしておりまして、青森県は下から2番目だったと。首長の立場から議会のことをおっしゃるのは結構難しいとは思うんですけれども、青森県の県議会、市町村議会の改革度というのは、知事としてどのようにご覧になっているのか、少しお話し下さい。
○知事
判定の基準とか統一性とか、それぞれの地域特性、事情というもの等が勘案されないで、自分たちはこう思うというふうに出されていることに対して、特に申し上げる部分はないと思います。
○記者
日々接していられている、県議とか県議会に関して、知事としては十分議会として役割を果たされていると考えられているのか、それとももう少し変わった方がいいと考えられるのか。
○知事
地域活動等いろんな場面、場面でご一緒することはあるわけですけれども、非常に民意を吸い上げてということ等、かなり活発な活動をしているというふうに私は感じます。それはどの先生方もそうでしょう。これは青森県のいい点だと思うんです。面積が広いということもあるんでしょうけれども、それぞれの地域、地域、そしてまた県全体に対してのご提言ということも結構ございます。
(私は)町長をやったり国会議員をやったりして経験をしてきましたけれども、かなり活発な活動をしていると感じます。
○記者
次の県議会から一問一答形式が始まると思うんですけれども、これに関して知事は楽しみだとか、野党とか大変になるとか、どのような姿勢で臨まれるというか。
○知事
我々は淡々と答えるだけです。質問権があるわけではないですから。従って、どのような形でもお答えをしていくと、それはもう議会の方のお考え次第でございます。
○記者
反問権がほしいとか、そういう何か議会に対してございますか。
○知事
制度上、それは失礼な話だと思います。我々はきちんと提案し、また説明をし、ご質問にお答えをしていくという役割というものは、それぞれきっちりとしたものがあると思います。
○幹事社
それでは終わりにします。