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更新日付:2023年7月11日 広報広聴課
知事記者会見(定例記者会見)/令和5年7月5日/庁議報告ほか
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知事記者会見録
会見日時:令和5年7月5日水曜日 11時15分~11時45分
会見場所:県庁西棟8階中会議室
会見者:宮下知事
〇幹事社
それでは、これより定例会見を始めます。
まず、知事から庁議案件の報告をお願いします。
〇知事
本日の庁議では、青森県経済統計報告、それから特別展「三内丸山と漆」の開催について報告がございました。
また、私からは、幹部職員に対して、「業務の効率化について」、「庁内の働き方と目標について」、「職員間のオープンなコミュニケーションについて」、そして「公約の実現について」ということで、それぞれ指示したところです。
〇幹事社
それでは、続いて、幹事社からの質問に移ります。
改めて、宮下知事、就任おめでとうございます。
〇知事
ありがとうございます。
〇幹事社
知事就任から1週間が経過しました。知事として1週間過ごした所感をお聞かせください。
〇知事
本当に職員の皆さんには温かく迎え入れていただき、そして、市町村長との顔合わせと意見交換ができたということがありました。
また、昨日は、県議会の各会派の皆さまにもご挨拶をさせていただいて、そして、明日からいよいよ初めての県議会ということで、仕事の立ち上げ、スタートアップという意味では、非常に順調に進んでいると感じております。
また、これからは、県民の皆さまとの触れ合いの機会も少し増やしながら、対話集会等も企画していきたいと考えています。9月ぐらいからは、本格的に新しい県政が動き出して、政策の打ち出しも次々とあるような、そういう姿を見せられるようにさらに準備を加速していきたいと考えています。
〇記者
白紙撤回を訴えている「(仮称)みちのく風力発電事業」の事業者に、自身の考えを伝える段取りは整ったのか、お聞かせください。
〇知事
現在、準備している状況ですので、具体的な政策について詰めていくという段階には、まだ至っていないというのが本音であります。
ご質問がありました、みちのく風力発電事業につきましては、関係自治体の市町村長も、基本的には反対を表明している事業と受け止めております。
まずは、その事業者が、そうした環境の中で今後どのような方針を打ち出すのかということを少し注視していきたいと思いますし、私の意思としては、白紙撤回を求めていくことに変わりはないということを、改めてお伝えをしていきたいと考えています。
〇記者
冒頭にありました庁議で、県の職員の皆さんの働き方ですとか、業務効率化について指示なさったということですが、具体的には、どういった指示だったんでしょうか。
〇知事
トップの変わり目というのは、仕事のやり方を大きく変えるチャンスであると、私自身も職員の頃、そう感じていました。
従って、今までがどうだったかということよりも、今までやってきた仕事をもう一度、一から見直して、省力化したり、効率化したり、成果を出すために新しい視点を持ち込むということが必要なのではないかということで、当たり前を見直しましょうということを指示しました。
また、働き方という部分でいきますと、庁内を一周しましたが、やはり執務環境が厳しい、あるいは、もっとオープンな広いスペースの中で仕事をした方がいいのではないかと思われる部局もありました。そういったところについては改善に取り組んでいただきたいということと、また、現在、外に向けた青森県の目標として「選ばれる青森」を、三村県政はずっと推進してきましたが、こうした外の目標に加えて、県庁の中の目標も立てて、職員が一丸となって県民目線で仕事に取り組む、そういった環境を作っていこうということを指示しました。
〇記者
効率化という面では、公約にもDXの推進を掲げてらっしゃいますが、例えば、県庁業務に新しいデジタル技術を導入したりとか、そういうお考えはありますでしょうか。
〇知事
私自身も非常に関心が高い分野で、特に最近話題になるのが、チャットGPTなど、いわゆる生成AIということになると思いますが、これは県庁業務に積極的に取り入れていきたいと考えています。
実は、7月13日に庁内の業務効率化を図るために、デジタルツールを紹介する職員向けのICT体験会を開催することになっています。メディアオープンで開催しますので、職員がこの新しいテクノロジーとどうなじんでいくのかということを皆さんもぜひフォローしていただければと思います。40市町村の範になるように取り組んでいきたいと考えています。
〇記者
その40市町村の範になるようにということですけども、やはり民間の企業とか、さまざまな団体の効率化をけん引するような取組をしたいという思いもありますでしょうか。
〇知事
県庁のDXが大きく推進されると、県内の事業者もそれに倣って進めていくということもあろうかと思います。
とりわけ、発注の分野で進めば、受注する企業の皆さんや事業者の皆さんは、必然的にこのDXを進めていくという環境になっていきますから、県庁が進めるDXが全県でけん引できるような形を作っていけたら、非常に望ましい形だと考えています。
〇記者
今の質問に関連しまして、チャットGPTに関してです。
これは、地方自治体や中央省庁でも活用の方針については、見解が分かれている状況ですが、先ほど知事がおっしゃった、積極的に取り入れていきたいというお考え、改めてその意図や背景についてお聞かせください。
〇知事
こういう例えがふさわしいかどうか分からないですが、ギリシャ神話でプロメテウスの火というのがあって、ギリシャ神話の神、プロメテウスが人間に火を与えたと。火というのは、もちろん、人類の進歩にとっては欠かすことができないもので、その後、調理に使ったり、あるいは暖をとったりということで、人類が進化していきました。
ただ、一方、何でそもそも神々が人間に火を与えるのをちゅうちょしていたかというと、やはりそれが災禍をもたらすこともあるということです。火事があったり、もちろん、戦争という意味でも、いろんな災禍をもたらすからです。この教訓が言っているのは、道具には、二面性があり、ひとつはとても便利だが、もう一方で使い方によっては何か大きく損なわれることもあるということだと思います。
ギリシャ神話の時代からそういうことが言われており、考えてみると、ナイフ1つとってもそういうことが言えるし、あるいは自動車なども、そういうことが言えます。
物事には二面性があり、確かに負の部分をことさら強調すれば、生成AIを使うことで、職員が要らなくなるという話になるかもしれませんが、この神話の教訓が私たちにも伝えているように、新しい技術やテクノロジーというのは、大きく言えば私たちの人類の進歩や、もう少し身近に言えば、暮らしの進展や業務の改善につながるものでありますので、これを導入することにちゅうちょする必要はなく、しっかりとした形で県庁の中で使われていく環境を作っていくことが、私は大切だと考えています。
〇記者
次期青森県基本計画についてお伺いします。
本年が、次期計画の策定年度となっておりますが、知事として、現行計画から見直しが必要とお考えになっているものや、反映させたい要素があれば、お考えをお聞かせください。
〇知事
まだ、具体的にどういうふうに進めていくかということの議論は進んでいません。
従って、もう少しその議論は待っていただきたいと思いますが、計画の目標や施策を、基本的には大きく見直していきたいと考えています。これまで、非常に順調に推移している分野のさらなる強化のほか、コロナ禍や物価高、燃料高騰から回復しなければいけない経済分野にも対応し、今まで私自身が選挙やこうした会見を通じて申し上げてきたことをしっかり実現していきたいと考えています。
公約を実現するための一つの政策のまとまりとしての位置付けをこれから持たせていきたいと考えていますので、今日は、方向性を伝えるということだけにさせていただきたいと思います。
〇記者
2点、お伺いします。1点は、先ほどお話に出ましたチャットGPTの件ですが、積極的に県庁業務にも取り入れていきたいということで、いつから試験的に運用するかなど、スケジュール感は、どのようにお考えでしょうか。
〇知事
7月13日に職員向けの研修会がありますので、そこからスタートということになりますが、環境としては、いつからでもスタートできるような環境になっていると思います。
県庁業務ということで言えば、私自身、業務では既に使っておりますので、そういう意味では、もうスタートしている気もしますが、全体でどう進めるかは、DX推進課を中心に今後、検討していきます。
〇記者
もう1点、話題変わりまして、JR津軽線についてお伺いします。
昨夏の豪雨災害で蟹田-三厩間が運休して、遠くからの交通体系については、協議が続いております。
JR側では、バス、タクシー転換が最も適していると提案していますが、知事としては、この交通体系について、どのようにお考えでしょうか。
また、10月には、存廃を巡って自治体と事業者が話し合う再構築協議会の設置も可能となります。これは、国の財政支援もありますけども、この再構築協議会の設置を沿線自治体やJRに促すという可能性はありますでしょうか。
〇知事
まず、津軽線、蟹田-三厩間については、今別・外ヶ浜地域交通検討会議というものが、現在、行われていますので、まずしっかりと地域の意見を取りまとめていただきたいということが、私たちの基本的な認識であります。
この会議では、さまざまな方向性が検討されていると伺っておりますが、地域ごとに考え方が異なるという部分はあろうかと思いますので、まずは両町や地域住民の皆さまの納得のいく結論を得ていただきたいと考えてます。
再構築協議会については、津軽線だけの話ではありませんので、県全体の方針をしっかりと定めてから、皆さんにお伝えさせていただきます。
〇記者
チャットGPTについてお伺いします。
県庁とか、官公庁で使うことでのメリットであったり、どういった分野で活用が期待されるとお考えでしょうか。
〇知事
挨拶や定型文については、瞬時に出来上がりますので、そういったところの業務効率化には大きく貢献すると考えています。
私自身が現在使っているのは、3.0のバージョンなので、2019年までのデータしか、多分入っておりません。現在、有料で使えるのが4.0まで進化していると聞いていますので、これがどのような形で活用できるのかは、まずしっかりと職員の方で研究を重ねていただきたいと考えています。
〇記者
県政とは直接関係ないんですが、大阪の寝屋川市長が、任期中の4年に一度、市民を対象にして支持率を調査しています。その支持率に応じて市長の給与をカットするという条例案を提出しておりまして、明後日にも採決される見通しです。首長の給与の在り方というものに一石を投じる条例案とも言えると思いますが、これ自体、知事の賛否と所感をお願いします。
〇知事
特に関心はありません。私はいただいた給与の分、しっかり働きたいと考えています。
〇記者
チャットGPTと高校再編についてお伺いします。
まず、チャットGPTについて、学校現場や教育現場での利用に関しては、他県では自治体ごとに独自の方針を示す動きもありますが、本県ではどうあるべきかとか、指針を示すべきかというお考えがありましたらお願いいたします。
〇知事
教育現場での在り方については、新教育長の下に教育委員会が定めるべき事項であり、しっかりと指針を定めていただきたいと考えております。テクノロジーの方が早いですから、子どもたちの方がどんどん使えるようになってくるので、しっかりとした指針を出していただきたいと考えています。
〇記者
高校再編についてです。先週、むつ市が設置した、下北地区統合校の検討委員会の初会合が開催されました。宮下知事は、市長時代に県教委の職員も委員として参加して欲しいという要望をしていたかと思います。今現在は、オブザーバーという立場で参加されていますが、このまま行くという認識でよろしいでしょうか。
〇知事
同様に新教育長の下に教育委員会で考えていただくことですが、やはり地域の意見を重視しながら高校改革だけではなく、教育改革に臨んでいただきたいと考えています。
〇記者
最後に1点なんですが、その統合校検討委員会では、新校舎の基本計画が示されました。今の段階で、このとおり進めるという認識に変わりないでしょうか。
〇知事
その中身については、今後レクチャーを受けることになっていまして、その内容については、報道を通じてしか存じ上げませんので、本日、この場でのコメントは差し控えさせていただきます。
〇記者
人口減少が進む中で、県庁業務を受注しない企業でも、DX推進というのは必要になってくると思います。県として、それをどう考えるか、また、具体的なサポート策みたいなものがあればお聞かせください。
〇知事
まず、私自身の公約の大きな一つの柱が所得の向上ということで考えています。
そうした中では、生産性を向上させることが、県内の各企業、事業者にも必要なことであると認識しており、DXの環境を県内の事業者に広めていくことも、これからの施策の方向性の一つではないかと考えています。
また、事業承継等も本県の非常に重要な課題であり、事業承継をする際にも、オープンなデータがどれだけあるかが重要になってくると考えていますので、事業承継の観点からもDXは推進されるべきと認識しています。
これからの政策として、やはり県庁だけで、県内全体のDXを推進するのはなかなか難しいと感じています。けん引していくことはできたとしても、広めていくというか、実際に現場でさまざまな講習会を指導することは難しいので、今後は、県内のIT人材を活用しながら、そうした県内の企業もDXを推進していくという方向性について、私自身の政策集には載せておりますので、このことをこれから推進していきたいと考えています。
〇記者
国の方で福島第一原発の処理水に関して、海洋放水の計画がありますけれども、青森県は、原子力関連施設をたくさん抱えている県でもありますので、知事のご所感などをお願いします。
〇知事
今回、IAEA(国際原子力機関)の方からALPS処理水の海洋放出について、国際的な安全基準に整合的であるという旨の報告がありました。
科学的根拠に基づいて、この処理が行われると認識はしているものの、国には、これからも漁業関係者に対して、その不安にしっかりと向き合って丁寧に説明を行っていただき、風評被害が起こらないようにしていただきたいと考えております。
〇記者
先ほどの質問に関連して伺います。
これまで、国も地元に丁寧に説明をするということを繰り返してきたものの、放出が決まってから2年以上が経ちますが、理解が得られているとは言えない状況です。
これまでの国の説明内容や方法は十分だとお考えでしょうか。
〇知事
そのこと自身は、国がしっかり考えることだと認識していますので、より丁寧に、丁寧にというのは、具体的に言うと、回数を増やしたり、もっと身近な説明の仕方がないかとか、そういう工夫をしながら進めていくことが大切だと考えています。
〇記者
関連して、放出後に風評被害が起きる懸念が出ています。仮に起きた場合、県内漁業のどういった分野にどういった影響が起きると想定されますでしょうか。
〇知事
あまり風評被害のことばかりを報道したり、私自身が言うと、そのようなムードになってしまいますので、私自身は、懸念をお伝えしておくということに留めさせていただきます。
〇記者
原子力政策に関連して、エネルギー政策についてお伺いします。
知事は、就任前から、洋上風力や共創会議など、原子力エネルギー分野でさまざまなビジョンを示してこられました。
この分野において、いち早く取り組みたいテーマについての見通しをお伺いします。
〇知事
風力発電というか、再生可能エネルギーと自然との共生ということについては、いち早く取り組んでいきたいと考えています。核燃料サイクルと原子力行政については、次から次へといろんな論点が出てくる分野でありますので、そうした論点をしっかりと県民の皆さまに説明しながら、共創会議を通じて、地域と核燃料サイクル、原子力行政が共生していく姿を描いていきたいと考えています。
〇記者
今、お話に出た共創会議について、当選直後の記者会見では、早期に立ち上げると表明されていました。
その時期も含めて、エネ庁や原子力事業者に参画を求めるのかなど、何か具体像があればお聞かせください。
〇知事
まだ、就任して5日目なので、もう少しお待ちください、というのが私の今の本音であります。スケジュール等が決まり次第、皆さまには順次お知らせさせていただきますので、もう少しお待ちください。
〇記者
7月3日の市町村長との意見交換会では、六ヶ所村の戸田村長が、原子力政策や核融合での貢献を生かして、いろんな形でエネルギー分野での発展を願うとご発言されました。
知事も立地自治体の市長を務められてきたご経験から、戸田村長のご発言をどのようお聞きになられたか伺います。
〇知事
戸田村長は、村の職員時代から六ヶ所村の核燃料サイクルの事業や核融合の事業に携わって、ご苦労を重ねて、もう何十年という方です。
そうした中でも、今なお、六ヶ所村の伸長発展ということについて、あるいは六ヶ所村を通じた県政の伸長発展ということについて、非常に強い思いをお持ちであることは、以前から存じておりました。そうした思いにもしっかりと応えて、新しい産業というか、この誘致した産業がさらに発展して、青森県の経済や青森県民の生活を支える環境になっていくように六ヶ所村にも惜しみない協力をしていきたいと考えています。
〇記者
前の質問の前半に関係するんですけども、洋上風力発電について、青森県の日本海北側が有望区域に指定されて3年経ちますが、津軽北端の漁業者方の反対もあって、ずっと進展がないままが続いています。この3年間、県もどちらかというと、傍観する感じがあったかと思います。
そこに対して、何か少し進展、進めるか白紙にするのかも含めてなんですが、そういったところを積極的にこれから関わるということはあるんでしょうか。
〇知事
洋上風力だけではなくて、何事にも積極的に関与して県政を発展させたいという思いは当然あります。
ただ、洋上風力については、関係自治体や関係する漁業者の意見が必ずしも全て一致しているということではないと伺っておりますので、そうした状況をまずはしっかりと把握してから、どのような形で推進するのか、あるいは、どのような形でコントロールしていくのかということを考えていきます。
〇記者
知事就任直後に自衛隊機の緊急着陸等あったかと思うんですけども、米軍を含めて基地を抱える本県の基地との共存についての考え方を改めてお聞きしてもよろしいでしょうか。
〇知事
まず、緊急着陸の件に関しては、隊員であるパイロットの方に何事もなかったとお伺いしていますので、その他、人的、物的な被害がないということに安堵している状況であります。
これからの自衛隊との向き合い方ということですが、隊員の皆さま、それから隊員のご家族との良好な関係構築などに関係自治体と一緒にしっかりと取り組んでいくということが、まず大切なことだと考えています。国防を支えていただいている、そして、災害時には、私たちの現場にいち早く駆けつけてくれる部隊がいることについて、本県のトップとして、そのことに誇りを持って、一緒に連携を深めていきたいと考えています。
ただ、民生の安定という部分には、自衛隊にも本当に心を砕いていただきたい部分はありますし、米軍には、より一層、民生への配慮ということに努めていただきたいと考えています。
〇幹事社
それでは、最後に知事から一言お願いいたします。
〇知事
初めての定例会見ということになりました。こういったスタイルで続けるのかどうかということも、皆さんとコミュニケーションを図りながら進めていきたいと考えています。会見中のパタパタパタパタという、パソコンの音が気になるので、皆さんもDXを推進していただいて、録音機ですぐにメモが起こせるような環境を整えていただきたいと思います。
いよいよ明日から、県議会がスタートいたします。人事案件以外は、時間の都合上、私自身のオリジナルな政策について提案することは難しかったのですが、昨日も各会派を回らせていただいて、その中で伝えたとおり、県議会議員の皆さんが県民の代表であるという意識の中で、私自身は、一人一人と向き合うことを通じて、県民の皆さまの暮らしと向き合っていきたいと、その大切な時間が県議会の時間であると自覚をしておりますので、丁寧な対応を心掛けていくということを最後にお伝えします。
本日も本当に多くの記者の皆さんにお集まりいただいたこと、心から感謝申し上げまして、初の定例会見とさせていただきます。皆さん、どうもありがとうございました。
それでは、これより定例会見を始めます。
まず、知事から庁議案件の報告をお願いします。
〇知事
本日の庁議では、青森県経済統計報告、それから特別展「三内丸山と漆」の開催について報告がございました。
また、私からは、幹部職員に対して、「業務の効率化について」、「庁内の働き方と目標について」、「職員間のオープンなコミュニケーションについて」、そして「公約の実現について」ということで、それぞれ指示したところです。
〇幹事社
それでは、続いて、幹事社からの質問に移ります。
改めて、宮下知事、就任おめでとうございます。
〇知事
ありがとうございます。
〇幹事社
知事就任から1週間が経過しました。知事として1週間過ごした所感をお聞かせください。
〇知事
本当に職員の皆さんには温かく迎え入れていただき、そして、市町村長との顔合わせと意見交換ができたということがありました。
また、昨日は、県議会の各会派の皆さまにもご挨拶をさせていただいて、そして、明日からいよいよ初めての県議会ということで、仕事の立ち上げ、スタートアップという意味では、非常に順調に進んでいると感じております。
また、これからは、県民の皆さまとの触れ合いの機会も少し増やしながら、対話集会等も企画していきたいと考えています。9月ぐらいからは、本格的に新しい県政が動き出して、政策の打ち出しも次々とあるような、そういう姿を見せられるようにさらに準備を加速していきたいと考えています。
〇記者
白紙撤回を訴えている「(仮称)みちのく風力発電事業」の事業者に、自身の考えを伝える段取りは整ったのか、お聞かせください。
〇知事
現在、準備している状況ですので、具体的な政策について詰めていくという段階には、まだ至っていないというのが本音であります。
ご質問がありました、みちのく風力発電事業につきましては、関係自治体の市町村長も、基本的には反対を表明している事業と受け止めております。
まずは、その事業者が、そうした環境の中で今後どのような方針を打ち出すのかということを少し注視していきたいと思いますし、私の意思としては、白紙撤回を求めていくことに変わりはないということを、改めてお伝えをしていきたいと考えています。
〇記者
冒頭にありました庁議で、県の職員の皆さんの働き方ですとか、業務効率化について指示なさったということですが、具体的には、どういった指示だったんでしょうか。
〇知事
トップの変わり目というのは、仕事のやり方を大きく変えるチャンスであると、私自身も職員の頃、そう感じていました。
従って、今までがどうだったかということよりも、今までやってきた仕事をもう一度、一から見直して、省力化したり、効率化したり、成果を出すために新しい視点を持ち込むということが必要なのではないかということで、当たり前を見直しましょうということを指示しました。
また、働き方という部分でいきますと、庁内を一周しましたが、やはり執務環境が厳しい、あるいは、もっとオープンな広いスペースの中で仕事をした方がいいのではないかと思われる部局もありました。そういったところについては改善に取り組んでいただきたいということと、また、現在、外に向けた青森県の目標として「選ばれる青森」を、三村県政はずっと推進してきましたが、こうした外の目標に加えて、県庁の中の目標も立てて、職員が一丸となって県民目線で仕事に取り組む、そういった環境を作っていこうということを指示しました。
〇記者
効率化という面では、公約にもDXの推進を掲げてらっしゃいますが、例えば、県庁業務に新しいデジタル技術を導入したりとか、そういうお考えはありますでしょうか。
〇知事
私自身も非常に関心が高い分野で、特に最近話題になるのが、チャットGPTなど、いわゆる生成AIということになると思いますが、これは県庁業務に積極的に取り入れていきたいと考えています。
実は、7月13日に庁内の業務効率化を図るために、デジタルツールを紹介する職員向けのICT体験会を開催することになっています。メディアオープンで開催しますので、職員がこの新しいテクノロジーとどうなじんでいくのかということを皆さんもぜひフォローしていただければと思います。40市町村の範になるように取り組んでいきたいと考えています。
〇記者
その40市町村の範になるようにということですけども、やはり民間の企業とか、さまざまな団体の効率化をけん引するような取組をしたいという思いもありますでしょうか。
〇知事
県庁のDXが大きく推進されると、県内の事業者もそれに倣って進めていくということもあろうかと思います。
とりわけ、発注の分野で進めば、受注する企業の皆さんや事業者の皆さんは、必然的にこのDXを進めていくという環境になっていきますから、県庁が進めるDXが全県でけん引できるような形を作っていけたら、非常に望ましい形だと考えています。
〇記者
今の質問に関連しまして、チャットGPTに関してです。
これは、地方自治体や中央省庁でも活用の方針については、見解が分かれている状況ですが、先ほど知事がおっしゃった、積極的に取り入れていきたいというお考え、改めてその意図や背景についてお聞かせください。
〇知事
こういう例えがふさわしいかどうか分からないですが、ギリシャ神話でプロメテウスの火というのがあって、ギリシャ神話の神、プロメテウスが人間に火を与えたと。火というのは、もちろん、人類の進歩にとっては欠かすことができないもので、その後、調理に使ったり、あるいは暖をとったりということで、人類が進化していきました。
ただ、一方、何でそもそも神々が人間に火を与えるのをちゅうちょしていたかというと、やはりそれが災禍をもたらすこともあるということです。火事があったり、もちろん、戦争という意味でも、いろんな災禍をもたらすからです。この教訓が言っているのは、道具には、二面性があり、ひとつはとても便利だが、もう一方で使い方によっては何か大きく損なわれることもあるということだと思います。
ギリシャ神話の時代からそういうことが言われており、考えてみると、ナイフ1つとってもそういうことが言えるし、あるいは自動車なども、そういうことが言えます。
物事には二面性があり、確かに負の部分をことさら強調すれば、生成AIを使うことで、職員が要らなくなるという話になるかもしれませんが、この神話の教訓が私たちにも伝えているように、新しい技術やテクノロジーというのは、大きく言えば私たちの人類の進歩や、もう少し身近に言えば、暮らしの進展や業務の改善につながるものでありますので、これを導入することにちゅうちょする必要はなく、しっかりとした形で県庁の中で使われていく環境を作っていくことが、私は大切だと考えています。
〇記者
次期青森県基本計画についてお伺いします。
本年が、次期計画の策定年度となっておりますが、知事として、現行計画から見直しが必要とお考えになっているものや、反映させたい要素があれば、お考えをお聞かせください。
〇知事
まだ、具体的にどういうふうに進めていくかということの議論は進んでいません。
従って、もう少しその議論は待っていただきたいと思いますが、計画の目標や施策を、基本的には大きく見直していきたいと考えています。これまで、非常に順調に推移している分野のさらなる強化のほか、コロナ禍や物価高、燃料高騰から回復しなければいけない経済分野にも対応し、今まで私自身が選挙やこうした会見を通じて申し上げてきたことをしっかり実現していきたいと考えています。
公約を実現するための一つの政策のまとまりとしての位置付けをこれから持たせていきたいと考えていますので、今日は、方向性を伝えるということだけにさせていただきたいと思います。
〇記者
2点、お伺いします。1点は、先ほどお話に出ましたチャットGPTの件ですが、積極的に県庁業務にも取り入れていきたいということで、いつから試験的に運用するかなど、スケジュール感は、どのようにお考えでしょうか。
〇知事
7月13日に職員向けの研修会がありますので、そこからスタートということになりますが、環境としては、いつからでもスタートできるような環境になっていると思います。
県庁業務ということで言えば、私自身、業務では既に使っておりますので、そういう意味では、もうスタートしている気もしますが、全体でどう進めるかは、DX推進課を中心に今後、検討していきます。
〇記者
もう1点、話題変わりまして、JR津軽線についてお伺いします。
昨夏の豪雨災害で蟹田-三厩間が運休して、遠くからの交通体系については、協議が続いております。
JR側では、バス、タクシー転換が最も適していると提案していますが、知事としては、この交通体系について、どのようにお考えでしょうか。
また、10月には、存廃を巡って自治体と事業者が話し合う再構築協議会の設置も可能となります。これは、国の財政支援もありますけども、この再構築協議会の設置を沿線自治体やJRに促すという可能性はありますでしょうか。
〇知事
まず、津軽線、蟹田-三厩間については、今別・外ヶ浜地域交通検討会議というものが、現在、行われていますので、まずしっかりと地域の意見を取りまとめていただきたいということが、私たちの基本的な認識であります。
この会議では、さまざまな方向性が検討されていると伺っておりますが、地域ごとに考え方が異なるという部分はあろうかと思いますので、まずは両町や地域住民の皆さまの納得のいく結論を得ていただきたいと考えてます。
再構築協議会については、津軽線だけの話ではありませんので、県全体の方針をしっかりと定めてから、皆さんにお伝えさせていただきます。
〇記者
チャットGPTについてお伺いします。
県庁とか、官公庁で使うことでのメリットであったり、どういった分野で活用が期待されるとお考えでしょうか。
〇知事
挨拶や定型文については、瞬時に出来上がりますので、そういったところの業務効率化には大きく貢献すると考えています。
私自身が現在使っているのは、3.0のバージョンなので、2019年までのデータしか、多分入っておりません。現在、有料で使えるのが4.0まで進化していると聞いていますので、これがどのような形で活用できるのかは、まずしっかりと職員の方で研究を重ねていただきたいと考えています。
〇記者
県政とは直接関係ないんですが、大阪の寝屋川市長が、任期中の4年に一度、市民を対象にして支持率を調査しています。その支持率に応じて市長の給与をカットするという条例案を提出しておりまして、明後日にも採決される見通しです。首長の給与の在り方というものに一石を投じる条例案とも言えると思いますが、これ自体、知事の賛否と所感をお願いします。
〇知事
特に関心はありません。私はいただいた給与の分、しっかり働きたいと考えています。
〇記者
チャットGPTと高校再編についてお伺いします。
まず、チャットGPTについて、学校現場や教育現場での利用に関しては、他県では自治体ごとに独自の方針を示す動きもありますが、本県ではどうあるべきかとか、指針を示すべきかというお考えがありましたらお願いいたします。
〇知事
教育現場での在り方については、新教育長の下に教育委員会が定めるべき事項であり、しっかりと指針を定めていただきたいと考えております。テクノロジーの方が早いですから、子どもたちの方がどんどん使えるようになってくるので、しっかりとした指針を出していただきたいと考えています。
〇記者
高校再編についてです。先週、むつ市が設置した、下北地区統合校の検討委員会の初会合が開催されました。宮下知事は、市長時代に県教委の職員も委員として参加して欲しいという要望をしていたかと思います。今現在は、オブザーバーという立場で参加されていますが、このまま行くという認識でよろしいでしょうか。
〇知事
同様に新教育長の下に教育委員会で考えていただくことですが、やはり地域の意見を重視しながら高校改革だけではなく、教育改革に臨んでいただきたいと考えています。
〇記者
最後に1点なんですが、その統合校検討委員会では、新校舎の基本計画が示されました。今の段階で、このとおり進めるという認識に変わりないでしょうか。
〇知事
その中身については、今後レクチャーを受けることになっていまして、その内容については、報道を通じてしか存じ上げませんので、本日、この場でのコメントは差し控えさせていただきます。
〇記者
人口減少が進む中で、県庁業務を受注しない企業でも、DX推進というのは必要になってくると思います。県として、それをどう考えるか、また、具体的なサポート策みたいなものがあればお聞かせください。
〇知事
まず、私自身の公約の大きな一つの柱が所得の向上ということで考えています。
そうした中では、生産性を向上させることが、県内の各企業、事業者にも必要なことであると認識しており、DXの環境を県内の事業者に広めていくことも、これからの施策の方向性の一つではないかと考えています。
また、事業承継等も本県の非常に重要な課題であり、事業承継をする際にも、オープンなデータがどれだけあるかが重要になってくると考えていますので、事業承継の観点からもDXは推進されるべきと認識しています。
これからの政策として、やはり県庁だけで、県内全体のDXを推進するのはなかなか難しいと感じています。けん引していくことはできたとしても、広めていくというか、実際に現場でさまざまな講習会を指導することは難しいので、今後は、県内のIT人材を活用しながら、そうした県内の企業もDXを推進していくという方向性について、私自身の政策集には載せておりますので、このことをこれから推進していきたいと考えています。
〇記者
国の方で福島第一原発の処理水に関して、海洋放水の計画がありますけれども、青森県は、原子力関連施設をたくさん抱えている県でもありますので、知事のご所感などをお願いします。
〇知事
今回、IAEA(国際原子力機関)の方からALPS処理水の海洋放出について、国際的な安全基準に整合的であるという旨の報告がありました。
科学的根拠に基づいて、この処理が行われると認識はしているものの、国には、これからも漁業関係者に対して、その不安にしっかりと向き合って丁寧に説明を行っていただき、風評被害が起こらないようにしていただきたいと考えております。
〇記者
先ほどの質問に関連して伺います。
これまで、国も地元に丁寧に説明をするということを繰り返してきたものの、放出が決まってから2年以上が経ちますが、理解が得られているとは言えない状況です。
これまでの国の説明内容や方法は十分だとお考えでしょうか。
〇知事
そのこと自身は、国がしっかり考えることだと認識していますので、より丁寧に、丁寧にというのは、具体的に言うと、回数を増やしたり、もっと身近な説明の仕方がないかとか、そういう工夫をしながら進めていくことが大切だと考えています。
〇記者
関連して、放出後に風評被害が起きる懸念が出ています。仮に起きた場合、県内漁業のどういった分野にどういった影響が起きると想定されますでしょうか。
〇知事
あまり風評被害のことばかりを報道したり、私自身が言うと、そのようなムードになってしまいますので、私自身は、懸念をお伝えしておくということに留めさせていただきます。
〇記者
原子力政策に関連して、エネルギー政策についてお伺いします。
知事は、就任前から、洋上風力や共創会議など、原子力エネルギー分野でさまざまなビジョンを示してこられました。
この分野において、いち早く取り組みたいテーマについての見通しをお伺いします。
〇知事
風力発電というか、再生可能エネルギーと自然との共生ということについては、いち早く取り組んでいきたいと考えています。核燃料サイクルと原子力行政については、次から次へといろんな論点が出てくる分野でありますので、そうした論点をしっかりと県民の皆さまに説明しながら、共創会議を通じて、地域と核燃料サイクル、原子力行政が共生していく姿を描いていきたいと考えています。
〇記者
今、お話に出た共創会議について、当選直後の記者会見では、早期に立ち上げると表明されていました。
その時期も含めて、エネ庁や原子力事業者に参画を求めるのかなど、何か具体像があればお聞かせください。
〇知事
まだ、就任して5日目なので、もう少しお待ちください、というのが私の今の本音であります。スケジュール等が決まり次第、皆さまには順次お知らせさせていただきますので、もう少しお待ちください。
〇記者
7月3日の市町村長との意見交換会では、六ヶ所村の戸田村長が、原子力政策や核融合での貢献を生かして、いろんな形でエネルギー分野での発展を願うとご発言されました。
知事も立地自治体の市長を務められてきたご経験から、戸田村長のご発言をどのようお聞きになられたか伺います。
〇知事
戸田村長は、村の職員時代から六ヶ所村の核燃料サイクルの事業や核融合の事業に携わって、ご苦労を重ねて、もう何十年という方です。
そうした中でも、今なお、六ヶ所村の伸長発展ということについて、あるいは六ヶ所村を通じた県政の伸長発展ということについて、非常に強い思いをお持ちであることは、以前から存じておりました。そうした思いにもしっかりと応えて、新しい産業というか、この誘致した産業がさらに発展して、青森県の経済や青森県民の生活を支える環境になっていくように六ヶ所村にも惜しみない協力をしていきたいと考えています。
〇記者
前の質問の前半に関係するんですけども、洋上風力発電について、青森県の日本海北側が有望区域に指定されて3年経ちますが、津軽北端の漁業者方の反対もあって、ずっと進展がないままが続いています。この3年間、県もどちらかというと、傍観する感じがあったかと思います。
そこに対して、何か少し進展、進めるか白紙にするのかも含めてなんですが、そういったところを積極的にこれから関わるということはあるんでしょうか。
〇知事
洋上風力だけではなくて、何事にも積極的に関与して県政を発展させたいという思いは当然あります。
ただ、洋上風力については、関係自治体や関係する漁業者の意見が必ずしも全て一致しているということではないと伺っておりますので、そうした状況をまずはしっかりと把握してから、どのような形で推進するのか、あるいは、どのような形でコントロールしていくのかということを考えていきます。
〇記者
知事就任直後に自衛隊機の緊急着陸等あったかと思うんですけども、米軍を含めて基地を抱える本県の基地との共存についての考え方を改めてお聞きしてもよろしいでしょうか。
〇知事
まず、緊急着陸の件に関しては、隊員であるパイロットの方に何事もなかったとお伺いしていますので、その他、人的、物的な被害がないということに安堵している状況であります。
これからの自衛隊との向き合い方ということですが、隊員の皆さま、それから隊員のご家族との良好な関係構築などに関係自治体と一緒にしっかりと取り組んでいくということが、まず大切なことだと考えています。国防を支えていただいている、そして、災害時には、私たちの現場にいち早く駆けつけてくれる部隊がいることについて、本県のトップとして、そのことに誇りを持って、一緒に連携を深めていきたいと考えています。
ただ、民生の安定という部分には、自衛隊にも本当に心を砕いていただきたい部分はありますし、米軍には、より一層、民生への配慮ということに努めていただきたいと考えています。
〇幹事社
それでは、最後に知事から一言お願いいたします。
〇知事
初めての定例会見ということになりました。こういったスタイルで続けるのかどうかということも、皆さんとコミュニケーションを図りながら進めていきたいと考えています。会見中のパタパタパタパタという、パソコンの音が気になるので、皆さんもDXを推進していただいて、録音機ですぐにメモが起こせるような環境を整えていただきたいと思います。
いよいよ明日から、県議会がスタートいたします。人事案件以外は、時間の都合上、私自身のオリジナルな政策について提案することは難しかったのですが、昨日も各会派を回らせていただいて、その中で伝えたとおり、県議会議員の皆さんが県民の代表であるという意識の中で、私自身は、一人一人と向き合うことを通じて、県民の皆さまの暮らしと向き合っていきたいと、その大切な時間が県議会の時間であると自覚をしておりますので、丁寧な対応を心掛けていくということを最後にお伝えします。
本日も本当に多くの記者の皆さんにお集まりいただいたこと、心から感謝申し上げまして、初の定例会見とさせていただきます。皆さん、どうもありがとうございました。
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