ホーム > 組織でさがす > 環境エネルギー部 > 環境保全課 > (仮称)稲庭風力発電事業環境影響評価方法書に対する意見の概要
関連分野
- くらし
- 環境・エコ
更新日付:2017年3月7日 環境保全課
(仮称)稲庭風力発電事業環境影響評価方法書に対する意見の概要
環境影響評価方法書
住民意見の概要
審査会意見
- 工事の実施に伴い、濁水が発生し、ハナカジカの生息環境に重大な影響を及ぼすおそれがあることから、調査、予測及び評価の結果を踏まえ、ハナカジカの生息環境への影響を回避すること。
- 対象事業実施区域は、他事業者が計画する風力発電事業の対象事業実施区域及び事業実施想定区域と一部が重複しており、累積的な環境影響が懸念されることから、他事業者と情報を共有し、調整を図るとともに、累積的な環境影響が想定される環境影響評価項目については、他事業者が計画する事業と本事業との累積的な環境影響の調査、予測及び評価を行い、その結果、重大な影響が認められる場合には、本事業の位置、規模及び風力発電設備の配置等を含めて、事業計画を再検討すること。
- 対象事業実施区域に近接する田子町水亦地区の集落からの景観に重大な影響を及ぼすおそれがあることから、当該地区を日常の視点場に追加すること。
- 本県側対象事業実施区域には、土石流危険渓流が存在している。当該土石流危険渓流における風力発電設備の設置により、土地の安定性に影響を及ぼすおそれがあることから、工事の実施における地形及び地質(土地の安定性)を環境影響評価項目として選定し、適切な手法により調査、予測及び評価を行い、その結果、重大な影響が認められる場合には、当該土石流危険渓流における事業の実施を回避すること。
- 対象事業実施区域に田子町水亦地区の集落が近接しており、施設の稼働による騒音及び超低周波音並びに風車の影が、住民の生活環境に対して重大な影響を及ぼすおそれがあることから、水平距離だけではなく、標高及び方角を十分勘案して調査、予測及び評価を行い、その結果、重大な影響が認められる場合には、本事業の位置、設備配置及び規模等を含めて再検討し、その結果を環境影響評価準備書に記載すること。
- 工事用資材等の搬出入に伴う車両の走行により、動物のロードキルが発生する可能性があることから、工事用資材等の搬出入に伴う動物への影響を環境影響評価項目として選定することについて検討し、その結果を環境影響評価準備書に記載すること。
- 対象事業実施区域及びその周辺は、ハクチョウ類・ガン類の夜間渡りのルートとなっている可能性があることから、これらの鳥類に係る渡りの調査については、夜間を含めて実施すること。
- 景観への影響について、冬季は樹林の影響が減少し、積雪の状態になる等、周囲背景の色彩が季節によって異なり、風車の見え方が変化することを考慮して調査、予測及び評価を行うこと。
知事意見
- 対象事業実施区域は、他事業者が計画する風力発電事業の対象事業実施区域及び事業実施想定区域と一部が重複しており、累積的な環境影響が懸念されることから、他事業者と情報を共有し、調整を図るとともに、累積的な環境影響が想定される環境影響評価項目については、他事業者が計画する事業と本事業との累積的な環境影響の調査、予測及び評価を行い、その結果、重大な影響が認められる場合には、本事業の位置、規模及び風力発電設備の配置等を含めて、事業計画を再検討すること。
- 対象事業実施区域には、馬淵川ふるさとの森と川と海保全地域の森林及び水源の涵養を目的とした保安林が含まれており、事業の実施に伴い、これらの森林における自然環境及び森林の機能に重大な影響を及ぼすおそれがあることから、事業計画の具体化に当たっては、これらの森林を回避することを検討し、その結果を環境影響評価準備書に記載すること。
- 建設機械の稼働に係る大気質(窒素酸化物、粉じん等)、騒音及び振動に係る環境影響の予測対象時期は、対象事業実施区域が広範囲であることから、工事工程や工事区間等の具体的な工事計画を勘案し、予測地点における環境影響が最大となる時期を設定すること。
- 建設機械の稼働に係る騒音について、予測地点を住宅等の分布状況を考慮し、地域を代表すると考えられる地点とするとし、評価の手法を「特定建設作業に伴って発生する騒音の規制に関する基準」に規定された基準との整合が図られているかを検討するとしているが、予測地点は、予測地域の住居のうち、最も大きい影響を受けると考えられる住居を選定するとともに、評価に当たっては、工事期間が長期間にわたることから、騒音に係る環境基準との整合が図られているかを検討すること。
- 施設の稼働に係る騒音及び超低周波音の評価の手法について、「騒音に係る環境基準について」に規定された基準との整合が図られているかを検討するとしているが、当該基準は超低周波音を対象としていないため、超低周波音に係る適切な評価の手法を選定すること。
- 建設機械の稼働に係る振動について、予測地点を住宅等の分布状況を考慮し、地域を代表すると考えられる地点とするとし、評価の手法を「振動規制法」に基づく「特定建設作業の規制基準」に規定された規制基準との整合が図られているかを検討するとしているが、予測地点は、予測地域の住居のうち、最も大きい影響を受けると考えられる住居を選定するとともに、評価の手法については、当該基準は作業場所の敷地の境界線における基準であり、当該基準により予測地点となる住居における影響を評価することは適当ではないことから、適切な手法を選定すること。
- 対象事業実施区域に田子町水亦地区の集落が近接しており、施設の稼働による騒音及び超低周波音並びに風車の影が、住民の生活環境に対して重大な影響を及ぼすおそれがあることから、水平距離だけではなく、標高及び方角を十分勘案して調査、予測及び評価を行い、その結果、重大な影響が認められる場合には、本事業の位置、設備配置及び規模等を含めて再検討し、その結果を環境影響評価準備書に記載すること。
- 対象事業実施区域の表層地質は主に火山性岩石であり、掘削土等が雨水と接することにより酸性水が発生し、周辺環境に影響を及ぼすおそれがあることから、地質に由来する酸性水の発生の有無について調査を行った上で、必要に応じて地形及び地質(地質)を環境影響評価項目に追加し、適切な手法により予測及び評価を行うこと。
- 本県側対象事業実施区域には、土石流危険渓流が存在している。当該土石流危険渓流における風力発電設備の設置により、土地の安定性に影響を及ぼすおそれがあることから、工事の実施における地形及び地質(土地の安定性)を環境影響評価項目として選定し、適切な手法により調査、予測及び評価を行い、その結果、重大な影響が認められる場合には、当該土石流危険渓流における事業の実施を回避すること。
- 事業の実施によるコウモリ類への影響について、専門家の意見を聴いた上で、適切な手法により調査、予測及び評価を行うこと。
- 工事用資材等の搬出入に伴う車両の走行により、動物のロードキルが発生する可能性があることから、工事用資材等の搬出入に伴う動物への影響を環境影響評価項目として選定することについて検討し、その結果を環境影響評価準備書に記載すること。
- 対象事業実施区域及びその周辺は、ハクチョウ類・ガン類の夜間渡りのルートとなっている可能性があることから、これらの鳥類に係る渡りの調査については、夜間を含めて実施すること。
- 工事の実施に伴い、濁水が発生し、ハナカジカの生息環境に重大な影響を及ぼすおそれがあることから、調査、予測及び評価の結果を踏まえ、ハナカジカの生息環境への影響を回避すること。
- 対象事業実施区域に近接する田子町水亦地区の集落からの景観に重大な影響を及ぼすおそれがあることから、当該地区を日常の視点場に追加すること。
- 景観への影響について、冬季は樹林の影響が減少し、積雪の状態になる等、周囲背景の色彩が季節によって異なり、風車の見え方が変化することを考慮して調査、予測及び評価を行うこと。