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更新日付:2016年11月30日 環境保全課
(仮称)大高山風力発電事業計画段階環境配慮書に対する意見の概要
計画段階配慮書
審査会意見
- 事業実施想定区域に存在する保安林及び大高山県緑地保全地域においては発電所の設備の配置は行わない計画であるとしているが、これらの地域に隣接・近接した場所に資材搬入道路及び風力発電設備を設置することにより、間接的な影響が及ぶおそれがあることから、これを考慮した上で具体的な事業計画を作成し、その内容を環境影響評価方法書以降の図書に記載すること。
- 事業実施想定区域及びその周辺においては、他事業者による既存及び計画中の風力発電事業が存在していることから、これらの事業との累積的な環境影響が想定されるものについては、環境影響評価方法書以降の手続において、本事業との累積的な環境影響の調査、予測及び評価を行い、評価の結果、重大な影響が認められる場合には、本事業の位置・設備配置・規模等を含めて再検討すること。
- 事業実施想定区域及びその周辺には、土砂災害警戒区域及び土砂災害特別警戒区域が存在しており、土地の改変に伴って土砂等が流出し、これらの区域に対し重大な影響を及ぼすおそれがあることから、工事の実施における土地の安定性に係る環境影響評価項目を環境影響評価方法書において選定すること。
- 施設の稼働による騒音及び超低周波音並びに風車の影が、事業実施想定区域周辺の学校施設、住居等に対して、重大な影響を及ぼすおそれがあることから、風力発電設備の配置等計画の具体的な検討に当たっては、水平距離だけではなく、方角及び高度を十分勘案し、その内容を環境影響評価方法書以降の図書に記載すること。
- 樹林性以外の水辺環境に生息・生育する動植物について、「主な生息・生育環境が事業実施想定区域内に存在しないことから、直接改変による生息・生育環境の変化の可能性はほとんどないものと予測する」としているが、土地の改変に伴って土砂等が同区域周辺の水辺環境に流入し、環境が変化するおそれがあることから、工事の実施における水辺環境に生息・生育する動植物に係る環境影響評価項目を環境影響評価方法書において選定すること。
- 事業実施想定区域には、人と自然との触れ合いの活動の場である東北自然歩道(新・奥の細道)が存在し、同歩道のコースには日本海及び岩木山を眺望できる八景森が位置している。風力発電設備を設置することにより、八景森からの眺望景観及び東北自然歩道の囲繞景観に重大な影響を及ぼすおそれがあることから、フォトモンタージュ等により予測及び評価した上で、風力発電設備の配置等を検討し、その内容を環境影響評価方法書以降の図書に記載すること。
知事意見
- 事業実施想定区域及びその周辺においては、他事業者による既存及び計画中の風力発電事業が存在していることから、これらの事業との累積的な環境影響が想定されるものについては、環境影響評価方法書以降の手続において、本事業との累積的な環境影響の調査、予測及び評価を行い、評価の結果、重大な影響が認められる場合には、本事業の位置・設備配置・規模等を含めて再検討すること。
- 事業実施想定区域に存在する保安林及び大高山県緑地保全地域においては発電所の設備の配置は行わない計画であるとしているが、これらの地域に隣接・近接した場所に資材搬入道路及び風力発電設備を設置することにより、間接的な影響が及ぶおそれがあることから、これを考慮した上で具体的な事業計画を作成し、その内容を環境影響評価方法書以降の図書に記載すること。
- 資材搬入道路の整備について、幅員の狭い箇所や急カーブ箇所等では道路の拡幅及び改良工事を実施するとしており、当該工事により周辺環境に影響を及ぼすおそれがあることから、土地の改変等が極力少ない工事計画となるよう検討し、その結果を環境影響評価方法書以降の図書に記載すること。
- 施設の稼働による騒音及び超低周波音並びに風車の影が、事業実施想定区域周辺の学校施設、住居等に対して、重大な影響を及ぼすおそれがあることから、風力発電設備の配置等計画の具体的な検討に当たっては、水平距離だけではなく、方角及び高度を十分勘案し、その内容を環境影響評価方法書以降の図書に記載すること。
- 事業実施想定区域及びその周辺には、クマタカ等の猛禽類の重要な種が生息している可能性があるほか、渡り鳥の重要な種の移動経路になっている可能性がある。これらの鳥類に対する重大な影響を回避又は低減するため、地元の複数の専門家から生態特性を聴取した上で風力発電設備の配置等を検討し、その内容を環境影響評価方法書以降の図書に記載すること。
- 事業実施想定区域には、人と自然との触れ合いの活動の場である東北自然歩道(新・奥の細道)が存在し、同歩道のコースには日本海及び岩木山を眺望できる八景森が位置している。風力発電設備を設置することにより、八景森からの眺望景観及び東北自然歩道の囲繞景観に重大な影響を及ぼすおそれがあることから、フォトモンタージュ等により予測及び評価した上で、風力発電設備の配置等を検討し、その内容を環境影響評価方法書以降の図書に記載すること。
- 事業実施想定区域内には、人と自然との触れ合いの活動の場である「東北自然歩道(新・奥の細道)」及び「大高山県緑地保全地域」が存在しており、工事中及び供用時において、これらに重大な影響を及ぼすおそれがある。これらに対する重大な影響を回避又は低減するため、利用状況を詳細に調査した上で風力発電設備の配置等を検討し、その内容を環境影響評価方法書以降の図書に記載すること。
- 風力発電設備の搬入経路の沿線には、学校、病院等の配慮が特に必要な施設及び住居があり、工事用資材等の搬出入による生活環境への重大な影響が懸念されることから、工事用資材等の搬出入に係る環境影響評価項目として、大気質、騒音及び振動を環境影響評価方法書において選定すること。
- 事業実施想定区域及びその周辺には、土砂災害警戒区域及び土砂災害特別警戒区域が存在しており、土地の改変に伴って土砂等が流出し、これらの区域に対し重大な影響を及ぼすおそれがあることから、工事の実施における土地の安定性に係る環境影響評価項目を環境影響評価方法書において選定すること。
- 事業実施想定区域内には、携帯電話、テレビ及び防災行政無線のアンテナが設置されており、事業の実施により、これらの通信状況に影響を及ぼすおそれがあることから、施設の稼働に係る環境影響評価項目として、電波障害を環境影響評価方法書において選定すること。
- 樹林性以外の水辺環境に生息・生育する動植物について、「主な生息・生育環境が事業実施想定区域内に存在しないことから、直接改変による生息・生育環境の変化の可能性はほとんどないものと予測する」としているが、土地の改変に伴って土砂等が同区域周辺の水辺環境に流入し、環境が変化するおそれがあることから、工事の実施における水辺環境に生息・生育する動植物に係る環境影響評価項目を環境影響評価方法書において選定すること。