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更新日付:2017年3月14日 環境保全課

(仮称)折爪岳北風力発電事業環境影響評価方法書に対する意見の概要

環境影響評価方法書

住民意見の概要

審査会意見

  • 本県側対象事業実施区域には、水源かん養保安林、土砂流出防備保安林及び馬淵川流域ふるさとの森と川と海保全地域に指定された森林が存在している。事業の実施に伴い、これらの森林を伐採することにより、豊かな森林環境や治山治水に重大な影響を及ぼすおそれがあることから、これらの森林の伐採を回避することを基本方針とした事業計画を検討し、その内容を具体的に環境影響評価準備書に記載すること。
  • 本県側対象事業実施区域には、土石流危険渓流が存在している。当該土石流危険渓流における風力発電設備の設置及び道路の新設・拡幅工事により、土地の安定性に影響を及ぼすおそれがあることから、工事の実施における地形及び地質(土地の安定性)を環境影響評価項目として選定し、適切な手法により調査、予測及び評価を行い、評価の結果、土地の安定性に影響が認められた場合には、当該土石流危険渓流における事業の実施を回避すること。
  • 対象事業実施区域北部においては、森林が名久井岳山麓まで広がっている。工事の実施による森林の伐採によって、風向、日当たり等に変化が生じ、名久井岳の植物相等に影響を及ぼすおそれがあることから、これらの植物の生育環境に及ぼす影響について、適切な手法により調査、予測及び評価を行うこと。
  • コウモリ類のハープトラップ調査及び希少猛禽類の定点調査について、対象事業実施区域北側には調査地点が配置されておらず、これらの生息状況が適切に把握されないおそれがあることから、地元の複数の専門家から意見聴取した上で、調査地点の位置及び地点数を再検討し、その結果を環境影響評価準備書に記載すること。
  • ライトトラップ法による昆虫類の調査について、ボックス型ライトトラップを設置して昆虫類を採集するボックス法を採用しているが、ボックス法では蛾類の鱗粉が剥がれ、種の同定が難しくなる場合があるため、調査地点のうち少なくとも1地点では、白布のスクリーンに光を投射して誘引される昆虫類を採集するカーテン法の採用を検討すること。
  • 名久井岳は、地域住民にとって重要な景観資源である。名久井岳を眺望できる地点として「南部町農林漁業体験実習館チェリウス(駐車場)」を景観の調査地点に選定しているが、当該地点以外にも本県側から名久井岳を視認できる地点は広範囲に存在することから、調査地点を適切に追加すること。

知事意見

  • 本県側対象事業実施区域には、水源かん養保安林、土砂流出防備保安林及び馬淵川流域ふるさとの森と川と海保全地域に指定された森林が存在している。事業の実施に伴い、これらの森林を伐採することにより、豊かな森林環境や治山治水に重大な影響を及ぼすおそれがあることから、これらの森林の伐採を回避することを基本方針とした事業計画を検討し、その内容を具体的に環境影響評価準備書に記載すること。
  • 建設機械の稼働に係る大気質(窒素酸化物、粉じん等)、騒音及び振動の予測対象時期は、工事工程や工事区間等の具体的な工事計画を勘案し、予測地点ごとにこれらの影響が最大となる時期を選定すること。
  • 建設機械の稼働に係る騒音の評価の手法について、「特定建設作業に伴って発生する騒音の規制に関する基準」に規定された規制基準との整合が図られているかを検討するとしているが、予測地点への影響が長期にわたる場合は、騒音に係る環境基準との整合が図られているかを検討すること。
  • 施設の稼働に係る騒音及び超低周波音の評価の手法について、「騒音に係る環境基準について」に規定された基準との整合が図られているかを検討するとしているが、当該基準は超低周波音を対象としていないため、超低周波音に係る適切な評価の手法を選定すること。
  • 建設機械の稼働に係る振動の評価の手法について、「振動規制法」に基づく「特定建設作業の規制基準」に規定された規制基準との整合が図られているかを検討するとしているが、当該基準は作業場所の敷地の境界線における基準であり、当該基準により予測地点となる住居等への影響を評価することは適当ではないことから、適切な手法を選定すること。
  • 対象事業実施区域の表層地質は主に火山性であり、掘削土等が雨水と接することにより酸性水が発生し、周辺環境に影響を及ぼすおそれがあることから、地質に由来する酸性水の発生の有無について調査を行った上で、必要に応じて地形及び地質(地質)を環境影響評価項目に追加し、適切な手法により予測及び評価を行うこと。
  • 本県側対象事業実施区域には、土石流危険渓流が存在している。当該土石流危険渓流における風力発電設備の設置及び道路の新設・拡幅工事により、土地の安定性に影響を及ぼすおそれがあることから、工事の実施における地形及び地質(土地の安定性)を環境影響評価項目として選定し、適切な手法により調査、予測及び評価を行い、評価の結果、土地の安定性に影響が認められた場合には、当該土石流危険渓流における事業の実施を回避すること。
  • 風車の影に係る調査、予測及び評価については、太陽の高度・方位及び発電設備の高さに加え、設置予定場所及び住居等の標高並びにそれらの距離の具体的な位置関係を踏まえて行うこと。
  • 事業の実施により、対象事業実施区域及びその周辺におけるテレビ、ラジオ、携帯電話等の通信状況に影響を及ぼすおそれがあることから、施設の稼働に係る環境影響評価項目として電波障害を選定し、適切な手法により調査、予測及び評価を行うこと。
  • 動植物に係る予測対象時期等について、工事中においては、造成等の施工による動植物の生息・生育環境への影響が最大となる時期とし、供用後においては、動植物の生息・生育環境が安定した時期とすること。
  • 事業の実施によるコウモリ類への影響について、専門家の意見を聴いた上で、適切な手法により調査、予測及び評価を行うこと。
  • 対象事業実施区域周辺においては、本事業者による複数の風力発電事業が計画されており、これらの事業の実施により、コウモリ類に対する累積的な影響が懸念されることから、適切な手法により調査、予測及び評価を行うこと。
  • コウモリ類のハープトラップ調査及び希少猛禽類の定点調査について、対象事業実施区域北側には調査地点が配置されておらず、これらの生息状況が適切に把握されないおそれがあることから、地元の複数の専門家から意見聴取した上で、調査地点の位置及び地点数を再検討し、その結果を環境影響評価準備書に記載すること。
  • ガンカモ類、ハクチョウ類等は、夜間の渡りが行われることから、地元の専門家から意見を聴取した上で、必要に応じてこれらの鳥類に係る夜間調査を行うこと。
  • ライトトラップ法による昆虫類の調査について、ボックス型ライトトラップを設置して昆虫類を採集するボックス法を採用しているが、ボックス法では蛾類の鱗粉が剥がれ、種の同定が難しくなる場合があるため、調査地点のうち少なくとも1地点では、白布のスクリーンに光を投射して誘引される昆虫類を採集するカーテン法の採用を検討すること。
  • 対象事業実施区域北部においては、森林が名久井岳山麓まで広がっている。工事の実施による森林の伐採によって、風向、日当たり等に変化が生じ、名久井岳の植物相等に影響を及ぼすおそれがあることから、これらの植物の生育環境に及ぼす影響について、適切な手法により調査、予測及び評価を行うこと。
  • 生態系に係る予測対象時期等について、工事中においては、造成等の施工による注目種の餌場・繁殖地・生息地への影響が最大となる時期とし、供用後においては、動植物の生息・生育環境が安定した時期とすること。
  • 名久井岳は、地域住民にとって重要な景観資源である。名久井岳を眺望できる地点として「南部町農林漁業体験実習館チェリウス(駐車場)」を景観の調査地点に選定しているが、当該地点以外にも本県側から名久井岳を視認できる地点は広範囲に存在することから、調査地点を適切に追加すること。

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環境保全課 水・大気環境グループ
電話:017-734-9242  FAX:017-734-8081

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