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更新日付:2018年2月28日 環境保全課
青森六ヶ所北・六ヶ所南・野辺地における風力発電事業(仮称)計画段階環境配慮書に対する意見の概要
計画段階環境配慮書
審査会意見
- 事業実施想定区域周辺には、他事業者による既存及び計画中の風力発電事業が多数存在していることから、これらの事業との累積的な環境影響が想定される環境影響評価項目を環境影響評価方法書において選定すること。
- 事業実施想定区域及びその周辺は、オジロワシ、チュウヒ等の重要な猛禽類の繁殖や生息が確認されているほか、ハクチョウやガン・カモ類等の渡り鳥及びコウモリ類の飛翔ルートになっている可能性が指摘されている。これらの鳥類及びコウモリ類に対する重大な影響を回避又は低減するため、地元の複数の専門家から生態特性を聴取した上で風力発電設備の配置等を検討すること。
- 事業実施想定区域周辺には、他事業者による既存及び計画中の風力発電事業が多数存在していることから、道路、変電設備及び送電線の設置場所やその規模については、これらの事業者と連携し、当該設備等を共用するなどにより、土地の改変が極力少なくなるように事業を計画すること。
- 事業実施想定区域のうち、六ヶ所南及び野辺地区域の北側周辺では、多数の風力発電事業による土地の改変が行われているため、残存する未開発の森林は代償植生であっても貴重であることから、当該区域の北側の森林において自然植生への遷移が進んでいたり自然度が高まりつつあるエリアについては、森林の伐採を極力回避するように事業を計画すること。
- 風力発電設備設置対象の事業実施想定区域周辺には住居等が多数存在しており、施設の稼動に伴う騒音及び超低周波音並びに風車の影が生活環境に重大な影響を及ぼすおそれがあることから、これらの影響を回避又は低減するため、風力発電設備を住居等から離隔するなど、風力発電設備の配置等に十分配慮すること。
- 保安林は水源のかん養や土砂の流出防備などの公益目的を達成するため、特に重要な森林を指定しているものであることから、風力発電設備の配置等の検討に当たっては保安林の保全に十分配慮すること。
- 水辺に生息する動物の重要な種について、「事業実施想定区域内に主な生息環境が存在するが、河川や池沼等は直接の改変を行わないこと」を理由に影響はないと予測しているが、土地の改変に伴って土砂等が同区域内及びその周辺の水辺に流入することにより、これらの重要な種の生息環境に影響を及ぼすおそれがあることから、環境影響評価方法書において、調査、予測及び評価の対象とすること。
- 事業実施想定区域のうち、六ヶ所北区域には、チシマザサ-ブナ群団、ブナ-ミズナラ群落等の自然植生及び代償植生が含まれている。これらの森林は多様な動植物の生息・生育環境として重要であると考えられることから、森林の伐採を極力回避するように事業を計画すること。
知事意見
- 事業実施想定区域周辺には、他事業者による既存及び計画中の風力発電事業が多数存在していることから、道路、変電設備及び送電線の設置場所やその規模については、これらの事業者と連携し、当該設備等を共用するなどにより、土地の改変が極力少なくなるように事業を計画すること。
- 事業実施想定区域のうち、六ヶ所南及び野辺地区域にはヒバリ平鳥獣保護区が含まれている。当該保護区は、人里の環境を好む鳥獣の生息地であり、野生鳥獣の回復を図るために指定しているものであることから、風力発電設備の配置等の検討に当たっては、当該保護区の保全に十分配慮すること。
- 事業実施想定区域のうち、六ヶ所北区域には、チシマザサ-ブナ群団、ブナ-ミズナラ群落等の自然植生及び代償植生が含まれている。これらの森林は多様な動植物の生息・生育環境として重要であると考えられることから、森林の伐採を極力回避するように事業を計画すること。
- 事業実施想定区域のうち、六ヶ所南及び野辺地区域の北側周辺では、多数の風力発電事業による土地の改変が行われているため、残存する未開発の森林は代償植生であっても貴重であることから、当該区域の北側の森林において自然植生への遷移が進んでいたり自然度が高まりつつあるエリアについては、森林の伐採を極力回避するように事業を計画すること。
- 保安林は水源のかん養や土砂の流出防備などの公益目的を達成するため、特に重要な森林を指定しているものであることから、風力発電設備の配置等の検討に当たっては保安林の保全に十分配慮すること。
- 風力発電設備設置対象の事業実施想定区域周辺には住居等が多数存在しており、施設の稼働に伴う騒音及び超低周波音並びに風車の影が生活環境に重大な影響を及ぼすおそれがあることから、これらの影響を回避又は低減するため、風力発電設備を住居等から離隔するなど、風力発電設備の配置等に十分配慮すること。
- 事業実施想定区域及びその周辺は、オジロワシ、チュウヒ等の重要な猛禽類の繁殖や生息が確認されているほか、ハクチョウやガン・カモ類等の渡り鳥及びコウモリ類の飛翔ルートになっている可能性が指摘されている。これらの鳥類及びコウモリ類に対する重大な影響を回避又は低減するため、地元の複数の専門家から生態特性を聴取した上で風力発電設備の配置等を検討すること。
- 水辺に生息する動物の重要な種について、「事業実施想定区域内に主な生息環境が存在するが、河川や池沼等は直接の改変を行わないこと」を理由に影響はないと予測しているが、土地の改変に伴って土砂等が同区域内及びその周辺の水辺に流入することにより、これらの重要な種の生息環境に影響を及ぼすおそれがあることから、環境影響評価方法書において、調査、予測及び評価の対象とすること。
- 事業実施想定区域周辺には、他事業者による既存及び計画中の風力発電事業が多数存在していることから、これらの事業との累積的な環境影響が想定される環境影響評価項目を環境影響評価方法書において選定すること。