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更新日付:2014年10月21日 環境保全課
三戸ウェイストパーク産業廃棄物管理型最終処分場拡張事業に係る環境影響評価準備書に対する意見の概要
環境影響評価準備書
説明会における住民意見の概要及び事業者の見解
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予測の評価に用いる評価基準とは何か。
→評価の対象となる項目によって異なりますが、環境基準や該当する法律などの国の一般的な基準値及び規制値を用いて影響の有無を評価しています。 -
猛禽類の調査ではどのようなものが確認されたのか。
→計画地内でノスリの営巣木が確認されています。ノスリは青森県では希少種に指定されていませんが、隣の岩手県で指定されていることから事業実施区域が県境に近いということで保全措置を講じることとしました。 -
拡張後も既存の水処理施設を使用するということだが、能力は足りるのか。
→既存の埋立地は埋立終了後、雨水の浸透を防止する措置を講じるため、拡張後の浸出液は拡張した埋立地から発生するものに限られることから既存の水処理施設の能力で処理可能です。また、過去20年間の降水量データから浸出液の調整に必要な最大容量を算出し、既存の浸出液調整池に加え新たに3,183立方メートル以上の浸出液調整池を設置します。 -
埋立地に貼るシート等は既存の施設と同じか。
→既存施設と同様の多層構造の遮水シートを使用します。遮水シートを敷設する場所(底盤部または法面部)に応じて自己修復層や遮光マット等を組み合わせます。 -
(処理水が放流される)大舌川の水量が少ない時の対応はどのようなものか。
→既存施設では、大舌川の水量が少ない時は放流量の調整や放流の停止により、水田への影響が無いように対応しており、拡張後においても同様の維持管理により対応する計画です。 -
大舌川の水が少ないというのは事業者の感覚なので、流量の基準を作るべきではないか。
→既存施設では、目視による水量の確認のほか放流地点の上流と下流で毎日簡易の水質測定(電気伝導率と塩素イオン濃度)を行い、河川水への影響を確認しており、測定値に基づく管理を行っています。 -
放流水の影響で米の味が変わることはないか、調べて欲しい。
→放流水中の塩分による影響を懸念した意見と思われますが、塩濃度が高い場合は稲作塩害が考えられます。食味(味)の調査についてはどのような方法があるか別途検討します。 -
大舌川が赤くなったという話があるが、放流水の影響ではないか。
→放流地点の上流部でも川底が放流地点の上流部でも川底が赤くなっている状況が確認されており、地域の地質特性として鉄分が多く含まれているものと予測されます。
大舌川の水質検査結果(0.08~0.34 mg/L)では、最大で放流水(平均0.033 mg/L)の10倍程度の溶解性鉄含有量が検出されていることからも鉄分を多く含む大舌川の特性による現象ではないかと思われます。 -
騒音の影響評価の記述で「影響は極めて小さい」という表現があるが、何を持って極めて小さいといえるのか。
→予測値(60.1dB(A))が評価基準である「騒音に係る環境基準(65dB 以下)」を下回っていることから、影響は極めて小さいと評価しました。
また、予測地点は道路に接した地点であるため、実際の住環境では更に影響が小さくなると考えています。
住民意見の概要及び事業者の見解
住民意見はありませんでした。
審査会意見
- 事業実施区域の北側の土置き場(土取場)にある開放水面で重要な植物種であるイトモが生育しており、また、開放水面及び周辺部ではキイトトンボなどの昆虫類や両生類の重要な種の生息が確認されている。この開放水面及び周辺部は直接改変されないものの、事業実施区域の下流側に位置し、事業の実施に伴う土砂の流入や水面の減少等が考えられることから、この場所に生育・生息する重要な種に対する影響について予測及び評価を行うこと。
- 重要な鳥類の工事時の予測結果において、「運搬車両は既設道路を法定速度で走行し、鳥類が容易に回避できること」としているが、車両へのバードストライクの原因と車両速度の関係を検討した上で適切に予測すること。また、クロツグミ及びサンコウチョウの予測において、その生態特性が考慮されていないことから、必要に応じて専門家の意見を聴き、予測及び評価の内容を見直すこと。
知事意見
- 事業実施区域の北側の土置き場(土取場)にある開放水面で重要な植物種であるイトモが生育しており、また、開放水面及び周辺部ではキイトトンボなどの昆虫類や両生類の重要な種の生息が確認されている。この開放水面及び周辺部は直接改変されないものの、事業実施区域の下流側に位置し、事業の実施に伴う土砂の流入や水面の減少等が考えられることから、この場所に生育・生息する重要な種に対する影響について予測及び評価を行うこと。
- 重要な鳥類の工事時の予測結果において、「運搬車両は既設道路を法定速度で走行し、鳥類が容易に回避できること」としているが、車両へのバードストライクの原因と車両速度の関係を検討した上で適切に予測すること。また、クロツグミ及びサンコウチョウの予測において、その生態特性が考慮されていないことから、必要に応じて専門家の意見を聴き、予測及び評価の内容を見直すこと。
- 供用時において浸出液処理施設から排出される放流水が放流先河川の水質に及ぼす影響について、既存施設における過去3年間の放流水の最大値により予測しているが、拡張後に放流水の有害物質等の濃度が予測条件を超える可能性も否定できず、予測に不確実性が伴うことから、環境保全措置及び事後調査の必要性について再検討し、その結果を環境影響評価書に記述すること。