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更新日付:2018年5月29日 環境保全課
(仮称)横浜町洋上風力発電事業に係る計画段階環境配慮書に対する意見の概要
計画段階配慮書
審査会意見
- 国内において洋上風力発電事業に係る事例は少なく、風力発電設備周辺の底質環境の変化が及ぼす生態系への影響など事業実施に伴う環境影響については不明な点が多いため、諸外国の事例や最新の知見を情報収集し、これらを踏まえた事業計画を作成すること。
- 事業実施想定区域周辺ではオジロワシの繁殖が確認されているほか、オジロワシ及びオオワシの集結地となっている。また、事業実施想定区域及びその周辺は、オオハクチョウの集結地となっている。これらの鳥類に対する重大な影響を回避又は低減するため、地元の複数の専門家から生態特性を聴取した上で、風力発電設備の配置等を検討すること。
- 事業実施想定区域及びその周辺には、藻場が分布しており、当該藻場は、多種多様な動植物の生息・生育環境となっていると考えられる。当該藻場に風力発電設備を設置することのみならず、当該藻場周辺への風力発電設備の設置に伴い、流向・流速が変化することにより、これらの生息・生育環境に影響を及ぼすおそれがあることから、風力発電設備の配置の検討に当たっては、藻場の保全に十分配慮すること。
- 造成等の施工、施設の存在及び施設の稼働に伴い、海鳥類の餌資源となる魚類の生息環境が変化することにより、当該鳥類に影響を及ぼすおそれがあることから、当該鳥類への影響の予測及び評価に当たっては、魚類への影響を考慮すること。
- 建設機械の稼働及び施設の稼働に伴い発生する振動、並びに施設の稼働に伴い発生する風車の影が、海域に生息する魚類に影響を及ぼす可能性があることから、当該魚類に対する影響の有無を検討した上で、必要に応じてこれらの環境影響評価項目を環境影響評価方法書において選定すること。
- 事業実施想定区域及びその周辺には、本事業者及び他事業者による既存及び計画中の風力発電事業が多数存在していることから、これらの事業との累積的な環境影響が想定される環境影響評価項目を環境影響評価方法書において選定すること。
知事意見
- 国内において洋上風力発電事業に係る事例は少なく、風力発電設備周辺の底質環境の変化が及ぼす生態系への影響など事業実施に伴う環境影響については不明な点が多いため、諸外国の事例や最新の知見を情報収集し、これらを踏まえた事業計画を作成すること。
- 事業実施想定区域周辺には住居等が多数存在しており、施設の稼働に伴う騒音及び超低周波音並びに風車の影が生活環境に重大な影響を及ぼすおそれがあることから、これらの影響を回避又は低減するため、風力発電設備を住居等から離隔するなど、風力発電設備の配置等に十分配慮すること。
- 建設機械の稼働及び施設の稼働に伴い発生する振動、並びに施設の稼働に伴い発生する風車の影が、海域に生息する魚類に影響を及ぼす可能性があることから、当該魚類に対する影響の有無を検討した上で、必要に応じてこれらの環境影響評価項目を環境影響評価方法書において選定すること。
- 地形改変及び施設の存在に伴う流向・流速の変化により、人と自然との触れ合いの活動の場である砂浜海岸海水浴場への影響が懸念されることから、地形改変及び施設の存在に係る環境影響評価項目として流向・流速を選定するとともに、流向・流速の変化による当該海水浴場への影響を適切な手法により調査、予測及び評価すること。
- 事業実施想定区域周辺ではオジロワシの繁殖が確認されているほか、オジロワシ、オオワシ及びコクガンの集結地となっている。また、事業実施想定区域及びその周辺は、オオハクチョウの集結地となっている。これらの鳥類に対する重大な影響を回避又は低減するため、地元の複数の専門家から生態特性を聴取した上で風力発電設備の配置等を検討すること。
- 造成等の施工、施設の存在及び施設の稼働に伴い、海鳥類の餌資源となる魚類の生息環境が変化することにより、当該鳥類に影響を及ぼすおそれがあることから、当該鳥類への影響の予測及び評価に当たっては、魚類への影響を考慮すること。
- 事業実施想定区域及びその周辺には、藻場が分布しており、当該藻場は、多種多様な動植物の生息・生育環境となっていると考えられる。当該藻場に風力発電設備を設置することのみならず、当該藻場周辺への風力発電設備の設置に伴い、流向・流速が変化することにより、これらの生息・生育環境に影響を及ぼすおそれがあることから、風力発電設備の配置の検討に当たっては、藻場の保全に十分配慮すること。
- 事業実施想定区域及びその周辺には、本事業者及び他事業者による既存及び計画中の風力発電事業が多数存在していることから、これらの事業との累積的な環境影響が想定される環境影響評価項目を環境影響評価方法書において選定すること。