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更新日付:2025年4月16日 環境政策課
浄化槽とは
浄化槽には、すべての汚水を処理する「合併処理浄化槽」と、水洗トイレからの汚水のみを処理する「単独処理浄化槽」の2つがあります。
※平成13年4月から単独処理浄化槽の新設は禁止されています。
快適な生活と美しい環境を守るために
河川・湖・海などの汚染は、一般家庭から排出される生活雑排水による汚れが大きな原因といわれています。
このため、河川や湖などの水質を保全するためには、生活排水の処理対策を進めることが大切であり、その切り札として期待されているのが
合併処理浄化槽
です。
生活排水は、一般家庭から排出される汚水で、その汚れ(BOD量)は1日1人当たり約40gです。
その内訳は、水洗トイレの汚水が13g、台所・風呂・洗濯などの生活雑排水が27gとされています。
合併処理浄化槽のBOD除去率は90%以上ですので、処理水のBOD量は10分の1(1日1人当たり4g)以下に減ります。
単独処理浄化槽のBOD除去率は65%以上ですので、水洗トイレの汚水の汚れは5g以下に減りますが、生活雑排水は処理されないので、生活排水の約80%が未処理のまま放流されています。
河川や湖などを守るため、単独処理浄化槽から合併処理浄化槽への切替をお願いします。
市町村によっては、合併処理浄化槽の設置費用の一部を補助していますので、詳しくはお住まいの市町村にお問合せください。
BOD(生物化学的酸素要求量)とは?
水の中の汚れ(有機物)がどのくらいあるかを示す数値です。
水の中に含まれる有機物が微生物によって分解されるときに消費される酸素の量であり、この値が大きいほど水中の汚れが大きいことを示します。
合併処理浄化槽のしくみ
合併処理浄化槽では、水中の微生物の働きを利用して、家庭からの生活排水をきれいにしています。
小規模な合併処理浄化槽の主な処理方式には (1)BOD除去型と (2)高度処理型があります。
高度処理型は、赤潮やアオコの原因となる窒素を高度に除去できます。
(出典:一般社団法人全国浄化槽団体連合会HP)

(出典:一般社団法人全国浄化槽団体連合会HP)

合併処理浄化槽の利点
合併処理浄化槽は、きれいな水で美しく豊かな自然を守ることをはじめ、次のような利点があります。
- 生活排水の汚れが10分の1以下に減り、きれいになった水を流すことができます。
- 水洗化により快適な生活ができます。
- 1週間程度で、どこにでも設置できます。
- 強度・耐久性に優れ長持ちするうえ、地震に強いと言われています。
- 窒素やリンも除去できる高度処理型の浄化槽を設置することで、アオコや赤潮などの対策にもなります。