令和4年度青森県食品衛生監視指導計画実施結果

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　食品等事業者に対する監視指導、食品等の試験検査、食中毒等健康被害対策、リスクコミュニケーションの推進等、「令和4年度青森県食品衛生監視指導計画」に基づく、食品の安全確保に向けた各種施策の実施結果は、次のとおりです。

1　監視指導計画の範囲及び実施期間
2　監視指導等実施機関
3　立入検査実施結果
4　と畜検査結果
5　収去検査結果
6　食中毒の発生状況
7　行政処分等の公表
8　食品事業者による自主的な衛生管理の実施結果
9　リスクコミュニケーションの実施
10　食品衛生に係る人材育成・資質の向上等

　監視指導計画は青森県内全域（青森市を除く。）を範囲とし、実施期間は令和4年4月1日から令和5年3月31日までの1年間です。

監視指導機関	健康医療福祉部保健衛生課 東地方保健所 　 弘前保健所 　 三戸地方保健所 　 五所川原保健所 　 上十三保健所 　 むつ保健所 　 十和田食肉衛生検査所 　 十和田食肉衛生検査所三沢支所 　 田舎館食肉衛生検査所
試験検査機関	東地方保健所試験検査課 　 青森県環境保健センター 　 十和田食肉衛生検査所 　 田舎館食肉衛生検査所

　食品等事業者を対象として、流通の広域性、事業の規模及び地域の特殊性等を考慮した業種別の重要度ランク分けに基づく立入回数基準により、違反食品及び食中毒の発生防止に努めました。 ◆立入検査実施結果

対象施設	計画件数	立入件数	達成率(%)
食品営業施設	4,595	4,640	101.0

　食中毒が多発する夏期（7月）及び食品の流通量が増加する年末（12月）には、飲食店営業、魚介類販売業、集団給食施設等に対し集中的な監視指導を実施しました。

　と畜場や食鳥処理場について監視指導を行い、衛生的な処理が行われるよう指導しました。
　また、枝肉等の微生物検査を行い、汚染が認められたと畜場等に対しては、作業方法の見直し、施設設備の改善、従業員の衛生教育などの指導を行いました。 ◆立入検査実施結果

対象施設	計画件数	立入件数	達成率(%)
と畜場	24	32	133.3
大規模食鳥処理場	24	28	116.7
認定小規模食鳥処理場	12	11	91.7
合　計	60	71	118.3

◆枝肉の拭き取り検査

検査対象	計画検体数	検査検体数	達成率(%)
牛枝肉	90	180	200.0
豚枝肉	120	235	195.8
馬枝肉	30	30	100.0
鶏と体	120	145	120.8
合　計	360	590	163.9

　食肉衛生検査所において、各と畜場に搬入された牛、豚等の獣畜に対し、と畜検査等を実施し、安全な食肉の確保に努めました。
　また、と畜場に搬入された牛（24ヶ月齢以上の生体検査異常牛）及びめん山羊（12ヶ月齢以上の生体検査で異常を呈すもの）についてはTSEスクリーニング検査を行うこととしています。 ◆と畜検査頭数及び検査結果に基づく措置

畜種	と畜検査頭数	と畜検査の結果に基づく措置
		禁止	全部廃棄	一部廃棄
牛	22,430	0	90	10,168
とく*	64	0	1	33
馬	1,307	0	2	398
豚	1,139,374	0	560	397,386
めん羊	89	0	0	21
山羊	0	0	0	0
合　計	1,163,264	0	653	408,006

*1歳未満の牛
◆TSE検査頭数及び結果

畜　種	検査頭数	検査結果
牛（24か月齢以上の生体検査異常牛）	0
めん山羊（12か月齢以上）	0
合　計	0

　主に県産食品、広域に流通する食品及び県産農産物を対象に、微生物検査、食品添加物検査、アレルギー物質、残留農薬等について検査を実施し、違反・不良食品等の排除に努めました。また、放射性物質については、県農林水産部が検査を実施している県産農畜水産物以外の加工食品等について検査を実施しました。
　検査の結果、食品表示法違反が1件あり、管轄保健所により必要な措置が講じられました。
　 ◆東地方保健所、青森県環境保健センター等　

検査項目	計画検体数	実施検体数	達成率（％）
規格基準検査	91	66	63.4
食品添加物に関する検査	61	43	70.1
アレルギー物質を含む食品の検査	40	35	87.5
貝毒検査	6	2	33.3
ヒスタミン検査	6	6	100.0
畜水産食品の残留抗菌性物質検査	20	20	100.0
残留農薬等の検査	81	54	66.7
放射性物質検査	10	0	0.0
その他	10	2	20.0
合　計	325	228	70.2

◆食肉衛生検査所

検査項目	検査対象	計画検体数	実施検体数	達成立(%)
残留動物用医薬品	牛肉	20	20	100.0
残留動物用医薬品	豚肉	35	35	100.0
残留動物用医薬品	鶏肉	27	26	96.3
	合　計	82	81	98.8

食品等の検査結果について

　食中毒その他飲食物に起因する事故の防止は、食品衛生の重要課題です。食中毒の発生時には、 保健所が疫学的調査及び微生物学的調査を実施し、発生原因を究明して被害の拡大及び再発防止に努めました。 ◆食中毒発生状況

発生件数	患者数
2	5

◆病因物質別発生状況

病因物質	発生件数	患者数
カンピロバクター	1	4
動物性自然毒	1	1
合　計	2	5

食中毒発生状況

　食品衛生法では、健康を害するおそれのある食品等の製造、販売等及び規格基準にあわない食品等の製造、販売等を禁止しています。
　違反した者については、食品衛生上の危害の発生を防止する観点から営業停止等の行政処分を行うとともに報道機関等に公表しています。 ◆行政処分件数

	廃棄命令	回収命令	改善命令	営業（業務）停止	その他
営業許可施設	0	0	0	0	0
営業届出施設	0	0	0	0	0
合　計	0	0	0	0	0

食品衛生関係法令違反者等の公表

　飲食店営業者等の食品衛生管理に関する衛生水準向上、啓発等を目的に県から委嘱を受けた青森県食品衛生推進員が、夏期及び年末を中心に食品関係施設へ立入り、営業者等に助言等を行いました。
◆青森県食品衛生推進員の活動結果

青森県食品衛生 推進員委嘱人数	実施回数	活動延べ人数	立入延べ施設数
68	390	780	1,587

◆令和5年度青森県食品衛生監視指導計画の策定に当たって、食品等事業者団体、消費者団体等の関係者から
広く意見を求めるとともに、県のホームページ等でも公表し、県民の皆様からの意見を求めました。

◆8月の食品衛生月間には、各保健所において食品衛生に関する広報活動、食品衛生講習会等を実施しました。 令和4年度食品衛生月間実施結果[80KB]

◆県のホームページ（青森県の食品衛生）において食品の安全性に関する情報等を随時公開しました。

　給食施設、農産加工関係者、食品衛生責任者等に対し、食品衛生講習会を県内各地で開催しました。 ◆食品衛生講習会開催結果

対 象	給食関係	農産加工 関係	食品会社 関係	食品衛生 責任者	消費者	その他	合計
開催回数	1	7	5	75	2	6	96
参加人数	854	134	69	2,588	21	125	3,791