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更新日付:2021年9月10日 東青地域県民局地域農林水産部
【青森市】 農山漁村の「地域経営」取組事例
青森市担い手育成総合支援協議会の取組
青森市では、若手生産者を中心に、国・県・市の支援事業を活用したトマト・ミニトマトの生産拡大等に取り組むとともに、スマート農業技術の導入や集落営農組織の経営改善、地域共生社会の実現に向けた勉強会などを開催してきました。
スマート農業技術については、施設園芸での自動施肥かん水システムの導入による省力化とともに、温度・照度データ等と連動した栽培管理マニュアルづくりに継続して取り組んでいます。集落営農組織の収益力向上については、組織ごとの取組意向を把握することで、効果的な支援を展開しています。
また、「地域共生社会」の実現に向けた地域内外の実践事例情報の収集・発信にも取り組んでいます。
地域貢献型経営体レベルアップ推進事業
株式会社大柳農園(青森市高田)
GPSによる直進アシスト機能を有する田植機を導入して、地域へのスマート農業技術の波及に努めるとともに、農業経験の浅いオペレータでも高精度な作業ができる特徴を生かし、雇用労力の柔軟な活用に取り組んでいます。
また、地元の保育園児等を対象とした食育活動等を通じて、地域農業の魅力を幅広くPRすることとしています。
- 直進アシスト田植機
猪股康行(青森市浪岡)
高度な栽培管理を必要とする園芸施設内の気温・日照・土壌水分などの環境データをWeb上で随時モニタリングし、かん水量・施肥量を遠隔または自動で制御できる管理システムを導入することで、自宅から離れた場所にあるハウスでも安心して栽培管理できるようになりました。
また、ホームページの開設や農園オリジナルロゴの作成、市民を対象とした食育活動等を通じて、青森市産農産物の魅力を幅広くPRしています。
- 日射量比例式自動かん水システム
工藤隆正(青森市新城)
高齢化等によって担い手への農地集積が進む一方で、ほ場整備の未実施地区では耕作放棄地の増加も危惧されている中で、GPS制御による直進・旋回アシスト機能を搭載した田植機を導入することで、規模拡大と省力・軽労化の両立を図るとともに、自力施工による未整備田の大区画化や農地保全会等の立ち上げなどにも取り組むことができ、遊休農地の防止につなげていきます。
- 直進アシスト田植機
青森観光りんご園川村忠則(青森市田茂木野)
コロナ禍の中、観光農園への来訪客や飲食店への食材提供の減少等により、生鮮果実・野菜の在庫が増えていることから、長期間の貯蔵を可能とし、生鮮品と同等の食味や多様な調理などを可能にする新食材「果実×野菜ネクター6種(カシス、ミニトマト、ブルーベリー+ブラックベリー、桃+プラム、ケール+りんご)」の試作・商品化に取り組んでいます。
地域の野菜農家や加工事業者・飲食店等と連携しながら様々な原料・加工方法を検討した結果、素材を重視した無添加・無加水(必要に応じて果汁で粘度を調整)のすり潰し加工を採用しました。料理の食材としてはもちろん、ビールや炭酸水で割ったカクテル飲料などの新たな展開も期待されています。
- 新たな食材「果実×野菜ネクター」