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更新日付:2023年12月26日 上北地域県民局地域農林水産部中央家畜保健衛生所
十和田家畜保健衛生所の概要
概要
家畜の飼養状況は、十和田市を中心として太平洋沿岸沿いから内陸部にかけて酪農と養鶏、その中間帯の平野部は養豚と肉用肥育が主体で、八甲田山麓寄りの地帯は肉用牛生産中心の畜産経営が行われており、県内で最も畜産の盛んな地域です。
家畜保健衛生所とは、「家畜保健衛生所法(昭和25年制定)」により都道府県に設置が義務付けられている公的機関であり、管轄する地域の家畜衛生を向上させ、畜産業の発展を支えるという目的達成のため、家畜伝染病の発生予防とまん延防止を第一に、安全な畜産物生産のための衛生指導や畜産環境問題、畜産を巡る諸課題に積極的に取り組んでいます。
1.家畜衛生に関する思想の普及・向上
家畜の病気についての知識、消毒などの予防方法等を情報提供し、その知識を広く伝えます
2.家畜の伝染病の予防
種々の検査により家畜の伝染病を早期に発見し、まん延防止のための消毒等の対策を実施するとともに、発生の原因や感染経路を調査します。伝染病の発生時には、緊急予防注射、検査、畜舎の消毒等のまん延防止対策を行います。公共牧場では、放牧牛の臨床検査、血液検査等の衛生検査や牛体のダニ駆除指導を定期的に行い、寄生虫等による被害の未然防止を図っています。
3.家畜の繁殖障害の除去及び人工授精の指導
生産性向上のために、家畜の繁殖に関する知識や技術を提供します
4.家畜の保健衛生上必要な試験及び検査
家畜の健康を維持していくための試験、検査を実施します。
5.農林水産大臣の指定する疾病の予防のためにする家畜の診断
寄生虫病、骨軟症などの疾病や、その地域で問題となっている疾病等で畜産振興上、その影響が大きいと考えられる疾病について診断します
6.地方的特殊疾病の調査
地方に特徴的な病気の調査を実施します。当所管内ではヨーネ病、牛白血病等が課題となっており、知識普及のための講習会や衛生情報の配布、牛白血病ウイルス(BLV)感染状況調査及び防疫対策指導等も実施しています。
7.その他
地方における家畜衛生の向上、動物用医薬品等の販売許可及び立ち入り検査や獣医療の法令順守に関わる業務を行います
獣医師確保対策
県獣医師職員の業務は、安全で健康な家畜の生産や畜産物の安全性の確保の他、動物の医薬品等の監視、家畜の改良、動物愛護、感染症対策など多岐にわたり、また、近年の口蹄疫や鳥インフルエンザへの対応などで注目され社会的重要度も増しています。
しかしながら、本県獣医師職員の数は、全国的な傾向と同様に獣医系大学生の小動物診療志向の高まりに伴い、大幅に減少し、業務負担も増加しています。
そのため、青森県では県獣医師職員を将来に渡り安定的に確保するために「青森県獣医師職員確保プラン」を策定し、中学・高校・大学生を対象とした出前講座・インターンシップなどにより、獣医師の業務への理解を深め、職員に対しては、人材育成、職場環境の整備など「魅力ある環境の整備」に取り組んでいます。
- 中学校での出前講座
- インターンシップ(放牧場検査)
修学資金貸与制度について
青森県では、将来「県獣医師職員」として働く、獣医師を志す高校生及び大学生を対象に修学資金を貸与しています。
詳しくはこちらから
青森県職員採用選考試験に関するお知らせ(獣医師)
昭和26年1月 | 三本木家畜保健衛生所として発足 |
昭和33年6月 | 十和田家畜保健衛生所に改称 |
昭和39年9月 | 広域家畜保健衛生所として再編整備 旧5家畜保健衛生所(三沢、七戸、野辺地、甲地、六ヶ所を)を併合し5支所とする |
昭和41年6月 | 甲地、六ヶ所支所を廃止、野辺地支所の所間区域とする。 |
昭和43年4月 | 三沢、七戸支所を廃止、本所に統合する |
昭和45年12月 | 現在地に本庁舎を新築 |
昭和47年4月 | 野辺地支所を廃止、本所に統合する |
昭和55年4月 | 次長を配置 |
平成3年2月 | 研修室を新築 |
平成14年4月 | 機構改革により上北地方農林水産事務所の下部機関となり上北地方農林水産事務所十和田家畜保健衛生所に改称 次長を総括主幹とする |
平成16年3月 | 焼却炉を新築 |
平成19年4月 | 機構改革により県内6県民局体制となり、上北地域県民局地域農林水産部 十和田家畜保健衛生所に改称、 庶務課廃止 |
平成20年4月 | 上北地域県民局が公用車集中管理体制移行(家保対象数1台) |
平成23年4月 | 総括主幹を副所長に改称 |
平成29年4月 | 技能技師は、特殊機材等の扱いにも慣れ、重要家畜伝染病等への迅速な対応等から 公用車集中管理体制から当所への専属での配置となる |
管内の家畜飼養戸数・頭羽数は、乳用牛、肉用牛及び豚において県内のほぼ60%以上を占め、本県畜産の中核地域となっている。
十和田市を中心として太平洋沿岸沿いから内陸部にかけて酪農と養鶏、その中間帯の平野部は養豚と肉用牛肥育が主体で、八甲田山麓寄りの地帯は肉用牛生産中心の畜産経営が行われている。
夏山冬里方式による公共牧場は16か所が利用されており、放牧牛の80%は肉用牛であるが、放牧頭数の減少等から休牧する牧場もみられており、再編整備等による公共牧場の効率的な運営が課題となっている。
区分 | 肉用牛 | 乳用牛 | 豚 | 馬 | めん羊 | 家きん(100羽以上) |
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戸数 | 376 | 86 | 38 | 45 | 8 | 32 |
頭羽数 | 37,325 | 9,717 | 258,766 | 448 | 61 | 2,483,336 |