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更新日付:2025年4月10日 地域交通・連携課
令和6年度地域づくりファシリテーター養成研修
地域づくりファシリテーター養成研修概要
人口減少・高齢化が進む地域において、地域課題解決や地域活性化に向けた活動を行うためには、市町村と地域に住む住民や団体との連携・協力が不可欠です。
このため、地域の住民や団体なども巻き込みながら、橋渡し役となって地域づくりを進める人材(地域づくりファシリテーター)の養成をするための研修会を開催しました。
研修には、県内各地の15市町から、地域おこし協力隊の他、個人事業主、会社員、NPO等団体職員など、様々な職種の方が参加され、互いに切磋琢磨しながら地域づくりファシリテーターとして求められるスキルの習得に取り組みました。
【日時】
第1回:令和6年11月13日(水)13時00分~17時00分
第2回:令和6年12月11日(水)13時00分~17時00分
第3回:令和7年1月17日(金)13時00分~17時00分
第4回:令和7年1月31日(金)13時00分~17時00分
第5回:令和7年2月28日(金)13時00分~17時00分
【会場】
AOMORI STARTUP CENTER
(青森市新町1丁目2-18 青森商工会議所会館1階)
研修講師・事例発表登壇者

土井良浩(どい よしひろ)
弘前大学大学院 地域社会研究科 准教授
東京工業大学卒業後、同大学院修士課程修了、博士課程単位取得退学。博士(工学)。学生時代からワークショップ手法を取り入れたまちづくりに関わる調査・研究、住民主体の地域活性化プロジェクトの運営に携わる。8年間の世田谷区の財団での市民活動支援の仕事などを経て、2014年から現職。現在は青森県内各地で地域づくり支援に取り組んでいる。専門は、地域計画学、コミュニティデザイン。

佐藤 綾哉(さとう りょうや)
株式会社まちなかキャンパス コラーニングスペースHLS弘前 代表
北海道札幌市出身。弘前大学人文社会科学部卒。2021年、大学院進学と同時にHLS弘前の代表に就任し、二足のわらじを履く中で若者によるまちづくりの実践と研究に取り組む。現在は(株)まちなかキャンパスで若者の人材育成や地域教育に携わる傍ら、地方FM局にてラジオパーソナリティを担当するなど日々奔走中。弘前市市民参加型まちづくり1%システム審査委員。青森中央学院大学非常勤講師。
研修プログラム
本研修では、地域づくりファシリテーターとして求められる基礎的なスキル(ワークショップの手法、地域づくりプロジェクトの企画・立案など)の習得を目指したプログラムを実施しました。
本プログラムは、講師による講義や地域づくりファシリテーター実践者による事例発表といった座学だけでなく、ワークショップ手法を積極的に取り入れ、参加者が実際にファシリテーター役となって会議の進行を行う経験を何度も重ね、実践的なスキルを身に着ける内容となっています。
本プログラムは、講師による講義や地域づくりファシリテーター実践者による事例発表といった座学だけでなく、ワークショップ手法を積極的に取り入れ、参加者が実際にファシリテーター役となって会議の進行を行う経験を何度も重ね、実践的なスキルを身に着ける内容となっています。
アイスブレイク(カードを使用した他己紹介)
馴染みのない人同士でグループ作業を行う前に、その「助走」となるよう、話すきっかけを作って場を和ませたり、グループ感覚をもたらす仕掛けをアイスブレイクと言います。
様々なアイスブレイクの方法がある中で、研修では「シャベリカ」というカードを使った他己紹介を実践しました。
様々なアイスブレイクの方法がある中で、研修では「シャベリカ」というカードを使った他己紹介を実践しました。
ワークショップの手法①「ポストイットトーク」
年代、職業、経験、環境が異なる人が同じテーブルに集い、共通の事柄について協働するためには、対話のための「共通の枠組み」を設定することが重要です。
ポストイットトークとは、付せん(ポストイット)を使いながらおしゃべり(トーク)して、特定のテーマに関わるアイデア出し、整理・構造化、共有を行う、ワークショップで最もよく用いられる手法です。
ポストイットトークには
・付せんに「書く」ことにより、意見が”見える化”される(隠れているものが外に出る)
・多種多様な意見全体を一つのテーブルで扱うことができる。
・付せんは貼ったり剥がしたりできるため、試行錯誤しながら進めることができる。
・集団の中で意見を口に出すのが苦手な人も参加しやすい
といった特徴があります。
参加者には、ファシリテーター役と参加者役に分かれ、特定のテーマについて実際に付せんに書き、貼ったり剥がしたりしながら、実際に意見を集約することを体験してもらいました。
ポストイットトークとは、付せん(ポストイット)を使いながらおしゃべり(トーク)して、特定のテーマに関わるアイデア出し、整理・構造化、共有を行う、ワークショップで最もよく用いられる手法です。
ポストイットトークには
・付せんに「書く」ことにより、意見が”見える化”される(隠れているものが外に出る)
・多種多様な意見全体を一つのテーブルで扱うことができる。
・付せんは貼ったり剥がしたりできるため、試行錯誤しながら進めることができる。
・集団の中で意見を口に出すのが苦手な人も参加しやすい
といった特徴があります。
参加者には、ファシリテーター役と参加者役に分かれ、特定のテーマについて実際に付せんに書き、貼ったり剥がしたりしながら、実際に意見を集約することを体験してもらいました。
ワークショップの手法②「地図上体験ゲーム」
地域づくりの初期段階で、地域の具体情報や実態、地域に対する住民の意識を把握したいときに実施する手法です。
対象地域が含まれる模造紙サイズの地図を準備し、設定したお題に対して、付せん等を使って意見を地図上に集約します。
事前にまち歩きを行い、対象となる地域を実際に見ておくとより効果的な意見交換ができます。
研修では、青森駅東口エリアを対象地域とし、参加者には事前にまち歩きしてもらった上で、「この地域の良いところ(悪いところ、こうなったらいいところ)は何でしょう」というお題でディスカッションし、出た意見を地図上に集約することを体験してもらいました。
対象地域が含まれる模造紙サイズの地図を準備し、設定したお題に対して、付せん等を使って意見を地図上に集約します。
事前にまち歩きを行い、対象となる地域を実際に見ておくとより効果的な意見交換ができます。
研修では、青森駅東口エリアを対象地域とし、参加者には事前にまち歩きしてもらった上で、「この地域の良いところ(悪いところ、こうなったらいいところ)は何でしょう」というお題でディスカッションし、出た意見を地図上に集約することを体験してもらいました。
ワークショップの手法③「ファシリテーショングラフィック」
ファシリテーショングラフィックとは、言葉やアイコンを用いながら意見を板書し、それを活用しながら会議を進行する方法です。
会場全体または参加者全体で議論して共有したいとき、課題や問題点・論点を明確化して議論の中身に優先順位をつけたいときに効果的です。
ファシリテーショングラフィックには
・話の流れ、全体像が分かりやすくなり、結果をすぐに共有できる
・発言者にとって自分の意見が伝わったことが確認できる
・聴覚だけでなく視覚も使うことで、話し合いや発想が活性化する
といった効能が期待できます。
研修では、参加者を進行役と記録役に分かれてワークショップを行い、実際に進行しつつ出た意見を模造紙に集約するをことを体験してもらいました。
会場全体または参加者全体で議論して共有したいとき、課題や問題点・論点を明確化して議論の中身に優先順位をつけたいときに効果的です。
ファシリテーショングラフィックには
・話の流れ、全体像が分かりやすくなり、結果をすぐに共有できる
・発言者にとって自分の意見が伝わったことが確認できる
・聴覚だけでなく視覚も使うことで、話し合いや発想が活性化する
といった効能が期待できます。
研修では、参加者を進行役と記録役に分かれてワークショップを行い、実際に進行しつつ出た意見を模造紙に集約するをことを体験してもらいました。
地域づくりプロジェクトの企画・検討
地域づくりファシリテーターには、地域づくりに関するプロジェクトを企画・立案するスキルも必要となります。
そこで参加者がやってみたい地域づくりプロジェクトをベースにチームを編成し、プロジェクトの企画立案を進める上で必要な3つのデザイン(プログラムデザイン、プロセスデザイン、参加のデザイン)を意識しながら、実際にプロジェクトを具現化するためのワークショップを行いました。
参加者が実際にプロジェクトを考えてプレゼンし、「やってみたい」と思うプロジェクトに参加者が投票してもらい、投票数の多い上位5つのプロジェクトでチームを編成しました。
選ばれたプロジェクトの提案者には、ファシリテーターとなってワークショップを運営し、参加者から出る様々な意見を集約しながら、実際にプロジェクトを練り上げるまでのプロセスを体験をいただきました。
そこで参加者がやってみたい地域づくりプロジェクトをベースにチームを編成し、プロジェクトの企画立案を進める上で必要な3つのデザイン(プログラムデザイン、プロセスデザイン、参加のデザイン)を意識しながら、実際にプロジェクトを具現化するためのワークショップを行いました。
参加者が実際にプロジェクトを考えてプレゼンし、「やってみたい」と思うプロジェクトに参加者が投票してもらい、投票数の多い上位5つのプロジェクトでチームを編成しました。
選ばれたプロジェクトの提案者には、ファシリテーターとなってワークショップを運営し、参加者から出る様々な意見を集約しながら、実際にプロジェクトを練り上げるまでのプロセスを体験をいただきました。
研修に参加された皆様へ
今回の研修は、研修当日に大雪の影響で公共交通機関が止まるなどのアクシデントにも見舞われることもありましたが、無事に全プログラムを修了することができました。
研修に参加された皆様には、ご自身の身の周りでファシリテーターとして会議やワークショップを企画・運営するなど、研修で学んだスキルを活かして地域づくり活動に踏み出していただきたいと考えています。
さらに、研修で切磋琢磨し合った仲間とのネットワークを生かし、様々な人を巻き込みながら新しいプロジェクトを企画するなど、地域を盛り上げる活動を展開していくことや、地域の橋渡し役となって地域づくり活動に取り組む人財となって活躍していただきたいと思います。
研修に参加された皆様には、ご自身の身の周りでファシリテーターとして会議やワークショップを企画・運営するなど、研修で学んだスキルを活かして地域づくり活動に踏み出していただきたいと考えています。
さらに、研修で切磋琢磨し合った仲間とのネットワークを生かし、様々な人を巻き込みながら新しいプロジェクトを企画するなど、地域を盛り上げる活動を展開していくことや、地域の橋渡し役となって地域づくり活動に取り組む人財となって活躍していただきたいと思います。