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更新日付:2025年4月14日 下北地域連携事務所
下北ジオパークコース
それらを距離的に近いサイトや、大地の成り立ちに共通点のあるサイトにまとめ、18のエリアに分けて紹介しています。
各サイトでは興味深い地質や多様な動植物、北限の半島ならではの暮らしや文化を体感することができます。
下北ジオパークビジターセンター(むつ来さまい館2階)
下北ジオパークのストーリーやエリアの魅力紹介のほか、全国のジオパークの紹介コーナーもあります。
下北ジオパークガイドによる、見どころなどの旬な情報が分かるボードもありますので、お出かけの参考にしてはいかがでしょうか?
所在地:青森県むつ市田名部町10-1
津鼻崎
大間町と佐井村の境界にある津鼻崎とその周辺は、規則的にならんだ岩石の構造「柱状節理」の景観を楽しめる場所で、ゼンテイカ(ニッコウキスゲ)が咲く7月に訪れるのがおすすめです。
「柱状節理」とは、マグマが冷え固まって岩石になるとき、体積がわずかに小さくなるため、冷却面に対して直角に亀裂が入り、六角形や五角形などの柱のような形になることです。
所在地:青森県下北郡大間町奥戸(材木防災公園)

願掛岩
津軽海峡に面した佐井村。
海沿いの道を行くと、ひときわ目立つふたつの巨岩を見ることができます。
右側の「男願掛」(細身の柱状節理が特徴的で、間近で観察することができます。)と左側の「女願掛」、あわせて「願掛岩」とよばれるこの巨岩は、古くから縁結びの神様が宿る場所として親しまれています。
これは夫婦信仰といわれるもので、願掛岩は縁結びの神様にもされた村の観光スポットです。
江戸時代中期の旅行家である菅江真澄は、1792年に願掛岩を訪れ、願掛岩にある稲荷社と八幡社が並び建つ鳥居に桜の枝を鍵として掛け、好きな人に思いが通じるようにと願を掛ける風習があったと記しています。
また、佐井村は、京都や大阪といった上方へ日本各地の品物を運ぶ「北前船」の港となった場所でもあり、交流によってもたらされた貴重な民芸品や芸能が今も守り継がれています。
北前船は、江戸時代~明治時代、日本海側の各地を経由して商売をしながら大阪と北海道を結んだ商船です。
佐井は、下北のヒバを積み出す港としてたいへん栄えました。
所在地:青森県下北郡佐井村佐井(願掛公園 駐車場)

ちぢり浜
津軽海峡に面するちぢり浜では、奇妙な形の岩や、蜂の巣構造などを観察することができます。
この複雑な形は、長い時間をかけて波が岩を削った結果できたものです。
岩石をよく見ると、砂鉄が含まれていてしま模様となっていることから、砂から固まってできた砂岩であることがわかります。
また、軽石をはじめ、大畑カルデラができたときの火山噴出物を含む砂岩を観察することもできます。
津軽海峡は暖流と寒流、ふたつの海流の影響を受けるため、それぞれを好む多種多様な生き物が共生しています。
また、複雑な形の岩やポットホールは干潮時に海水が取り残され、潮だまり(タイドプール)となり、生き物たちの生活の場所となっています。
干潮の時間をねらってちぢり浜に行ってみると、潮だまりのすぐ近くで観察できるため、様々な生き物たちのくらしの様子を見ることができるはずです。
所在地:青森県むつ市大畑町(ちぢり浜)
北部海岸
むつ市関根~東通村稲崎にかけての津軽海峡に面した北部海岸では、高さ20mほどの全長約8kmの迫力ある大露頭が見所です。
露頭で見えている地層の大部分は約40万年前以降の間氷期、恐山山地と下北丘陵がまだ離れていた時代に堆積したものであり、生物の巣穴の跡が化石として残っています。
凝灰質の砂層で構成され、一部に砂礫層を挟みます。
さらに、約27万年前頃に恐山が大噴火した時の軽石を含む二次堆積層も観察できます。
また、この露頭の一部では270万年前から200万年前に堆積した砂子又層も観察できます。
所在地:青森県下北郡東通村蒲野沢浜ノ平(北部海岸)
水源池公園
重力式石造堰堤の「沈澄池堰堤(ちんちょういけえんてい)」があります。
1910年に造られ、1976年まで上下水道の水源池として利用されていました。
東北地方で最初に建設された近代水道施設として歴史的価値が高く、2009年有形文化財として国の重要文化財に指定されています。
釜臥山を背負い、たくましい木々のそびえる公園から、広がる陸奥湾を見下ろせば、季節を問わず絶景の一言です。
4月下旬から5月上旬に約200本の桜が咲き、5月下旬から6月中旬には300株のツツジが咲きそろいます。
また、隣接する安渡館は、実在した旧海軍大湊要港部庁舎をイメージし建設されたもので、内装・外装とも明治から大正期を感じさせ、館内にはオリジナルグッズなど販売コーナーのほか多目的に利用できる交流室があります。
海抜55mの海望館(展望台)からは芦崎湾に停泊する海上自衛隊の艦艇を一望することができます。
所在地:青森県むつ市宇田町21-368
川内大滝
川内川は美しい景観が見られるだけでなく、下北の産業を支える役割を持つ川です。
川内川流域には、ブナなどの落葉広葉樹が多く、落ち葉は微生物に分解され、土は養分を多く含むようになります。
その養分を海まで運ぶのが、川内川の大切な仕事。
全国屈指の生産量を誇る陸奥湾のホタテをはじめ、海の生き物たちは川によって運ばれた養分で育ちます。
豊かな川の水は、川の生き物だけでなく海の生き物たちをも育てるのです。
大滝の上流の川岸に露出する流紋岩には柱状節理が見られ、下流の川岸には凝灰岩類が現れています。
岩相の差は河川による浸食の度合いを変えます。
比較的浸食されやすい下流の凝灰岩類が選択的に削られた結果、滝が形成されたと考えられます。
所在地:青森県むつ市川内町(大滝公園駐車場)
鯛島(牛の首農村公園)
牛ノ首岬の沖合1kmに浮かぶ鯛島は、鯛のような形をしています。
鯛島を含む脇野沢に分布する岩体は、約800万年前の海底火山の噴火でできました。
巨大な岩体が長い時間をかけて波浪で削られ、現在の鯛のような形になりました。
所在地:青森県むつ市脇野沢新井田94(牛ノ首農村公園)
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下北地域連携事務所 地域支援課