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更新日付:2009年3月31日 文化財保護課
円覚寺薬師堂内厨子
円覚寺薬師堂内厨子
- 写真提供 深浦町教育委員会
指定区分 | 重要文化財 |
名称及び員数 | えんかくじやくしどうないずし 円覚寺薬師堂内厨子 1基 |
所在地 | 西津軽郡深浦町深浦字浜町275 |
所有者 | 円覚寺 |
指定年月日 | 昭和28年8月29日 |
公開状況 | 公開(有料) |
問合せ先 | 深浦町教育委員会教育課 TEL0173-74-4419 |
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時期 〈室町時代前期〉
いわゆる1間の建築型厨子で、入母屋造の板葺屋根を載せている。三手先詰組の組物や二軒扇垂木の軒廻りなど、禅宗様に則って造られており、正面の頭貫と飛貫の間の網目に梵字を透かし彫りにした欄間や、小脇壁や腰の装飾彫刻など、華麗な技法も加わって優 れたものをみせている。
この厨子の造立年代を決める手だては、今のところ見当たらない。寺伝では嘉応年間(1169~70)に鎮守府将軍藤原基衡の寄進というが、厨子の形式や手法からみた年代とは合致しない。寺蔵の薬師堂鰐口と伝えるものに至徳2年(1385)の銘があり、また厨子の覆堂の棟札には永正3年(1506)の記年があり、この年代も考慮する必要があるかもしれない。
建築型厨子の出現の時期や、その構造形式や技法、それに意匠の点からみて、室町時代前期の作ではないかと考えられ、県内でもっとも古い建造物である。
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