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更新日付:2023年3月28日 文化財保護課
刀 無銘伝来国光
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刀 無銘伝来国光
指定区分 | 重要文化財 |
名称及び員数 | かたな むめいでんらいくにみつ
刀 無銘伝来国光 1口 |
所有者 | 個人 |
指定年月日 | 昭和34年12月18日 |
公開状況 | 非公開 |
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時期 〈鎌倉時代末期〉
鎌倉時代、京では、粟田口派が多数の名工を輩出しているが、鎌倉時代中期から南北朝時代にかけてこれとは別に「来派」が繁栄する。国光は、鎌倉時代の末期から南北朝時代最初期にかけて太刀、短刀を得意とした名工である。
この来国光の鍛は、板目に細かい小板目を交え、焼入れによる鋼化の際に現われる「沸」が細かく、刃文は、緩やかな波を描く「湾互の目」を交えた直線状の直刃調で、刃中に「葉」及び線状の「足」と呼ばれる沸があり美しく光る。
徳川5代将軍綱吉公が、柳沢吉保の子吉里初登城の節に引出物として与えたと『徳川実紀』に記載のある名刀であり、無銘ながらも来国光を代表する屈指の名刀である。