ホーム > 組織でさがす > 教育委員会 > 文化財保護課 > 乳井神社五輪塔
関連分野
- くらし
- 文化財保護
更新日付:2023年3月28日 文化財保護課
乳井神社五輪塔

乳井神社五輪塔
- 弘前市教育委員会提供
指定区分 | 県重宝 |
名称 | にゅういじんじゃごりんとう
乳井神社五輪塔 1基 |
所在地 | 弘前市大字乳井字外ノ沢67-3 |
所有者 | 乳井神社 |
指定年月日 | 令和4年4月13日 |
公開状況 | 公開 |
問合せ先 | 乳井神社 宮司 TEL090-3124-8813 |
-
時期 〈鎌倉時代前期〉
乳井神社は中世に津軽地方に勢力をもった修験(しゅげん)の福(ふく)王寺(おうじ)の後身と考えられており、この五輪塔は本殿の裏にあったものである。社伝によれば福王寺の創建は承暦(じょうりゃく)2年(1078)という。
大型の五輪塔で、空・風輪は当初のものではなく、火(か)・水(すい)・地(ち)輪(りん)は後部に破損が見られるが、押しつぶされた形の水輪には三面に種子(しゅじ)が刻まれており、正面はバン(大日如来)である。但し、現在は摩耗が進みはっきりしない。
青森県内に現存する中世の資料は少なく、とりわけ文書資料は特に少ないが、五輪塔は、残欠部分などを含めると50基ほど残っている。この五輪塔は空・風輪を欠くが、押しつぶされた様な水輪の形から、鎌倉前期の造立と思われる五輪塔で、本県では最古級のものである。完形品ではないが、鎌倉時代前期の本県の歴史を物語る資料として貴重である。