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更新日付:2025年3月10日 文化財保護課
鹿島沢古墳群出土品(一括)

鹿島沢古墳群出土品(一括)
- 八戸市教育委員会提供
指定区分 | 県重宝(考古資料) |
名称及び員数 | かしまさわこふんぐんしゅつどひん(いっかつ)
鹿島沢古墳群出土品(一括) 63点 |
所在地 | 八戸市根城東構35-1 (八戸市博物館) |
所有者 | 八戸市 |
指定年月日 | 平成14年4月17日 令和6年4月8日(追加指定) |
公開状況 | 公開 |
問合せ先 | 八戸市博物館 TEL0178-44-8111 |
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鹿島沢古墳群は、馬淵川右岸に広がる標高70~90mの台地に立地する7世紀前半の末期古墳群である。10基ほどが現在確認されている。
昭和33年3月に偶然発見され、同年8月に慶應義塾大学によって古墳2基が発掘された。7号墳からは、底面に川原石が敷きつめられた南北2m、東西1.05mの長方形の埋葬施設が検出された。施設内からは土師器や大刀などの鉄製品、ガラス小玉などの装身具類が元位置を保った状態で出土した。
その後、昭和43年に大久保地内でも宅地造成時に銅製の杏葉をはじめとする遺物が検出された。以上の結果、末期古墳のなかでも初現期に位置し、かつ短期間に造営されたと推定されている。
平成14年、昭和43年の出土品を主とする27点が「鹿島沢古墳群出土品(一括)」として県重宝に指定された。その後、慶應義塾大学から昭和33年出土品が八戸市に移管された。
令和6年の追加指定対象は移管された慶應義塾大学発掘調査出土品を中心とする36点である。
平成14年時の指定理由として、「この時代には八戸地方では開発が進み、このようなすばらしい副葬品を所持するほどの支配者(豪族)が既に出現していたと思われ、古代における当該地方の状況を考察する資料として重要である。」と評価された。
追加対象資料は、出土状況が明確なうえ、漆や木質が残るなど保存状態も良好であり、この評価をさらに高めるものである。特に、二円孔鍔をもつ大刀や錫製玉は北東北では初例であり、支配者層の成立や地域間関係を知るうえでも重要であり、県重宝の追加指定に値する。
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FAX:017-734-8280
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