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更新日付:2023年2月10日 文化財保護課
木造女神坐像
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木造女神坐像
- 青森県教育委員会撮影
指定区分 | 県重宝 |
名称及び員数 | もくぞうじょしんざぞう 木造女神坐像 1躯 |
所在地 | 三戸郡南部町大向字長谷1-1 恵光院奥の院 |
所有者 | 恵光院 |
指定年月日 | 平成30年12月25日 |
公開状況 | 8月20日 |
問合せ先 | 南部町教育委員会社会教育課 TEL0178-38-5969 |
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時代<平安時代末~鎌倉時代初期>
本像は、本尊の十一面観音立像とともに、名久井岳の神像として祀られてきた。神名、モデルは不明だが、比丘尼(びくに)(尼僧)を思わせる装束から覗く顔は、豊満で慈しみに満ちた印象である。瞳に墨、唇に朱が施されているほかは、木肌のままの素地仕上げとしており、木の持っている量感が存分に生かされている。頂から垂らした衣にも、至る所に写実的襞が表現されている。手先にかける衣に左右で変化をつけている点もあわせて、平安時代末から鎌倉時代初期(12~13世紀)の制作と考えられる。芯を中心にとるため背面を故意に割った一木造で、内刳りを行っていない。用材となった樹木が神木のような性格のもので、それを尊重したためかと考えられる。
よって、同時代の特徴がよく表現されている、本県に残る最古級の神像として貴重であり、県重宝として指定に値する。