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更新日付:2009年3月31日 文化財保護課
銀熨斗包印籠刻蝦夷腰刀拵
銀熨斗包印籠刻蝦夷腰刀拵
- 写真提供 むつ市教育委員会
指定区分 | 県有形民俗文化財 |
名称 | ぎんのしつつみいんろうきざみ えぞこしがたなこしらえ 銀熨斗包印籠刻蝦夷腰刀拵 1点 |
所在地 | むつ市大湊新町 |
所有者 | 個人 |
指定年月日 | 昭和56年6月23日 |
公開状況 | 非公開 |
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銀の薄板をのし包み状にして、印籠の刻みのように1.5cmずつの刻み筋を入れ、つか頭とこじり(鞘の末端)にアイヌ好みの花唐草の模様を彫刻しただけの単調な作りである。目貫や小柄は失われ、刀身はなく、竹のつな木が入っている。
蝦夷拵の腰刀は、蝦夷地(北海道)のアイヌとの交易品として作られたもので、本品は室町時代の15世紀中ごろ以後のものであろう。
刀剣としての実用ではなく、アイヌにとっては日本人から手に入れた貴重品として保存された。のちに内地に逆輸入され、特殊な工芸品として珍しがられた。
一般に華美な作りが多い中で、本品のように質素で堅実なものは珍しい。