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更新日付:2018年2月27日 文化財保護課
小泊のキッツ舟
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小泊のキッツ舟
- 写真提供 中泊町教育委員会
指定区分 | 県有形民俗文化財 |
名称 | こどまりのきっつぶね 1せき(つけたり ろ1ちょう くるまがい2ちょう ねりがい1ちょう) 小泊のキッツ舟 1隻(附 櫓1丁 車櫂2丁 ネリガイ1丁) |
所在地 | 北津軽郡中泊町大字小泊字漆流36番地1 (中泊町博物館下前分館) |
所有者 | 中泊町 |
指定年月日 | 平成29年4月10日 |
公開状況 | 公開(事前に申込み必要) |
問合せ先 | 中泊町博物館 TEL0173-69-1111 |
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青森県沿岸には、かつて磯漁に使用した木造船が多く分布しており、古くは六ヶ所村泊の丸木舟と同様のものや、本件のような船底(シギ)を刳り抜き側板を張り付けるムダマハギと呼ばれる舟も使用されていた。ムダマハギの舟は、国の重要有形民俗文化財「津軽海峡及び周辺のムダマハギ型漁船コレクション 67隻」(青森市)として保存されているが、小泊地区のものは含まれておらず、同地区でも現在は他に見受けることができない。また、小泊湾は下前や他地区に比して波が穏やかなため、舳先(オモテ)が平らであることが特徴である。舟底は、3枚のヒバを合わせて(チョウアワセ)いる。本舟を使用しての磯回りの対象は、アワビ、サザエ、ホヤ、モズク、エゴ、テングサなどである。
以上のことから、青森県日本海側における磯舟の変遷を知る上で貴重な資料である。