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更新日付:2009年3月31日 文化財保護課
ヒシクイ
ヒシクイ
指定区分 | 天然記念物 |
名称 | ひしくい ヒシクイ(カモ科) |
主な生息地 | 北海道、青森県、宮城県、新潟県、 石川県他3県 |
指定年月日 | 昭和46年6月28日 |
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頭頚部は黄褐色、背面は黒褐色、羽縁は黄白色、尾は黒褐色で先端が白色。腹面は白色、くちばしは黒色で先端近くに橙黄色帯あり。脚は橙黄色。
ヨーロッパ、アジアの北部で繁殖する。冬季に北海道を経て本州へ飛来する。日本へ渡来するものは従来はヒシクイとされていたが、近年、ヒシクイ及びオオヒシクイであることが判明したという[環境庁(1991)「日本の絶滅のおそれのある野生生物」]。
ヒシクイはほとんどが宮城県伊豆沼で、またオオヒシクイはおもに新潟平野、石川県片野鴨池、琵琶湖などでそれぞれ越冬する。
青森県では従来はヒシクイとだけ記録されており、大湊、小湊の海岸、津軽地方や上北地方の湖沼に10~12月頃と3月頃に渡来する。個体数はマガンよりもはるかに多く1,000羽を超すことがある。特に三沢市の農耕地で多く、3月中旬に1,000羽以上の群れで北方へ帰る途中に休息する。
ヒシ、マコモなどのほか水田の落穂を採食する。群飛するときは直線、斜線あるいはV字型をなす。
環境庁のレッドデータブックでは希少種とされている。