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更新日付:2010年7月15日 文化財保護課
津軽のイタコの習俗
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津軽のイタコの習俗
- 写真提供 笹森建英氏
指定区分 | 記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財(国選択) |
名称 | つがるのいたこのしゅうぞく 津軽のイタコの習俗 |
所在地 | 青森県 |
選択年月日 | 昭和54年12月7日 |
公開状況 | 旧6月23・24日に川倉地蔵堂(五所川原市金木町)で公開 |
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イタコは盲目(もしくは弱視)の巫女である。『平山日記』の安永元年(1772)の記に「巫女」に振り仮名を付けて「イタコ」としている。菅江真澄は、はじめ「梓みこ」として記述していたものを『岩手の山』(1788)で「盲巫女」に「いたこ」と振り仮名を付け、次のように説明している。「神おろし・加持祈祷・占いをし、亡き霊を呼び出し、前兆の意味を知らせ、神の神託をするので「いたこ」というのであろうか。」
師匠のイタコについて修行し、経文や巫業の作法を学び、厳しい入巫式を経て一人立ちする。伝承する経文はおよそ20種目あり、巫業の内容によって使い分ける。巫業が行われるのは、イタコの自宅、村の集会所、祭りなどの場である。明治以降は恐山の大祭や川倉地蔵祭りなどで行う「口寄せ」によって全国的に知られるようになった。厳しい修行を必要とするため、後継者はなく、若い者でも60歳を超えている。