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更新日付:2010年7月15日 文化財保護課
津軽の地蔵講の習俗
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津軽の地蔵講の習俗
- 写真提供 青森県観光連盟
指定区分 | 記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財(国選択) |
名称 | つがるのじぞうこうのしゅうぞく 津軽の地蔵講の習俗 |
所在地 | 青森県 |
選択年月日 | 平成6年12月7日 |
公開状況 | 旧6月23・24日に川倉地蔵堂(五所川原市金木町)で公開 |
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地蔵は菩薩の一つであり、釈迦の没後、弥勒が現れるまでに、六道を巡り人びとを救うと信じられている。道祖神の信仰とも習合し、像は村境にまつられていることも多い。
津軽地方の村々では病気や災難を肩代わりしてくれる「身代わり地蔵」として、また、子供の成長を祈願する「子育て地蔵」としてまつられ、幼い子供が死ぬと墓に小さな地蔵を建てる習俗も行われている。
こうした地蔵信仰の中心となっているのが、中高年の女性が組織する地蔵講であり、旧暦の毎月23日に輪番制で宿を決め、議員が集まり、経文を唱えた後、手料理等を食しながら楽しむ。毎月の講のほか、旧暦6月23日には村の地蔵堂に詣で、種々の供え物をし、オセンダク(新しい着物)を着せ、地蔵の顔の化粧直しをする。
五所川原市金木町川倉の地蔵堂は地蔵信仰の中心地であり、本堂には死児の供養として供えられた大小の地蔵と、衣服や玩具などがまつられ、各地から多くの人が訪れ、地蔵に供え物をし、本堂に言風誦文を奉納する。