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更新日付:2009年3月31日 文化財保護課

津軽海峡及び周辺地域における和船製作技術

民俗文化財(重要無形民俗文化財)

津軽海峡及び周辺地域における和船製作技術

  • 和船
    写真提供 (財)みちのく北方漁船博物館財団
指定区分 重要無形民俗文化財
名称及び員数 つがるかいきょうおよびしゅうへんちいきにおけるわせんせいさくぎじゅつ
津軽海峡及び周辺地域における和船製作技術
所在地 津軽海峡周辺地域
保護団体 津軽海峡及び周辺地域における和船製作技術保存会
指定年月日 平成18年3月15日
公開状況 非公開

 津軽海峡及び周辺地域における和船製作技術は、同地域において磯漁などに使用されてきたムダマハギやシマイハギ(四枚ハギ)などの小型の和船を製作する技術で、同地域に特徴的に見られる和船の製作技術である。
 ムダマハギは、2枚の刳り抜いた木材(ブナ、カツラ、ヒバ、スギ等)を組み合わせてムダマと呼ばれる船底を作り、それに波よけの棚板をつけて作る船で、刳り抜きの船底が厚く丈夫であるため荒磯に耐え、重いため波に流されず安定し、磯漁に使いよいといわれている。
 シマイハギは、板合わせ構造の船で、シキという船底材を中心にして左右4枚の棚板があることから、シマイハギ(四枚接ぎ)と称されている。
 和船の構造は一本の木を刳り抜いた丸木船から板を合わせて造る構造船に発達してきたことが知られているが、このムダマハギは刳り抜き材と板材を合わせた準構造船で、丸木船から構造船に発展する過程に位置づけられる。また、我が国の造船技術の変遷を知る上でも重要な民俗技術である。

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