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更新日付:2025年7月31日 文化財保護課
木造天部立像

木造天部立像
- 青森県教育委員会撮影
指定区分 | 県重宝(彫刻) |
名称及び員数 | もくぞうてんぶりゅうぞう
木造天部立像 1軀 |
所在地 | 八戸市大字是川字中居18-2 |
所有者 | 宗教法人清水寺 |
指定年月日 | 令和7年4月9日 |
公開状況 | 公開(事前申込み必要) |
問合せ先 | 八戸市教育委員会社会教育課 TEL0178-43-9465 |
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天正9年(1581)建立の観音堂内に安置されていた。本像の伝来については不詳であり、いつから観音堂に安置されていたかも不明である。
本堂須弥壇上に安置されている。右腕は接着されておらず、左足先、左手、持物が失われている。
本像は、穏やかな忿怒の表情、柔らかい衣の表現、なだらかな起伏による肉身表現など平安時代後期の仏像と共通する様式的特徴がうかがえる。その中でも本像が纏う甲の細部の形状は、11世紀後半から12世紀にかけて都を中心に造立された天部像と共通することから、同時代の作と考えられる。
本像の尊名や清水寺への伝来は不詳ながらも、11世紀後半から12世紀にかけての平安時代後期の典型的な天部像を代表する作例として貴重であり、県重宝として指定に値する。