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更新日付:2024年12月19日 林政課
第17回あおもり産木材活用建築コンテスト審査結果発表&表彰式を開催しました。
「あおもり産木材活用建築コンテスト」とは
安全・安心で良質な県産材を使用した住宅、非住宅施設を広く県民の皆様に知っていただくことにより、県産材の需要を拡大し、地産地消の推進と林業・木材産業及び木造住宅産業の活性化が図られることを目的としたコンテストです。
1 募集対象
青森県内において建築された住宅や施設について、次の応募要件全てを満たすものとします。
≪住宅新築部門≫
・新築の一戸建て木造住宅
・2019年4月1日から2024年9月30日までに完成したもの、若しくは完成予定のもの
・青森県産材認証推進協議会が認証する認証県産材を、延べ床面積に対して0.08㎥/㎡以上使用しているもの
・過去にあおもり産木造住宅コンテストに応募していないもの
≪住宅リフォーム部門≫
・リフォームを行った一戸建て住宅
・2019年4月1日から2024年9月30日までに完成したもの、若しくは完成する予定のもの
・認証県産材を完成時に見える部分に使用していること
≪非住宅新築部門≫
・地方自治体が整備したもの以外で居住を目的としていない新築の建築物
(例:民間商業施設、事務所、社会福祉施設、保育園等施設、医療施設、宿泊施設等)
・2014年4月1日から2024年9月30日までに完成したもの、若しくは完成する予定のもの
・木造の建築物で、国産材(特に青森県産材)を使用していること
≪非住宅木質化部門≫
・地方自治体が整備したもの以外で居住を目的としていない新築の建築物
(例:民間商業施設、事務所、社会福祉施設、保育園等施設、医療施設、宿泊施設等)
・2014年4月1日から2024年9月30日までに完成したもの、若しくは完成する予定のもの
・見える部分に国産材(特に青森県産材)を使用していること
※ 構造は木造の他、鉄骨造やRC造等も可とし、新築・リフォームの別は問わない(木造はリフォームのみ)
2 審査方法
令和6年7月1日~9月30日まで募集したところ、14作品の応募がありました。応募作品について、審査委員会による審査を実施し、次のとおり受賞作品が決定しました。
3 全作品の公開
令和7年3月に発行予定の「あおもり産木材地産地消ガイドブック」に掲載されます。
青森県内において建築された住宅や施設について、次の応募要件全てを満たすものとします。
≪住宅新築部門≫
・新築の一戸建て木造住宅
・2019年4月1日から2024年9月30日までに完成したもの、若しくは完成予定のもの
・青森県産材認証推進協議会が認証する認証県産材を、延べ床面積に対して0.08㎥/㎡以上使用しているもの
・過去にあおもり産木造住宅コンテストに応募していないもの
≪住宅リフォーム部門≫
・リフォームを行った一戸建て住宅
・2019年4月1日から2024年9月30日までに完成したもの、若しくは完成する予定のもの
・認証県産材を完成時に見える部分に使用していること
≪非住宅新築部門≫
・地方自治体が整備したもの以外で居住を目的としていない新築の建築物
(例:民間商業施設、事務所、社会福祉施設、保育園等施設、医療施設、宿泊施設等)
・2014年4月1日から2024年9月30日までに完成したもの、若しくは完成する予定のもの
・木造の建築物で、国産材(特に青森県産材)を使用していること
≪非住宅木質化部門≫
・地方自治体が整備したもの以外で居住を目的としていない新築の建築物
(例:民間商業施設、事務所、社会福祉施設、保育園等施設、医療施設、宿泊施設等)
・2014年4月1日から2024年9月30日までに完成したもの、若しくは完成する予定のもの
・見える部分に国産材(特に青森県産材)を使用していること
※ 構造は木造の他、鉄骨造やRC造等も可とし、新築・リフォームの別は問わない(木造はリフォームのみ)
2 審査方法
令和6年7月1日~9月30日まで募集したところ、14作品の応募がありました。応募作品について、審査委員会による審査を実施し、次のとおり受賞作品が決定しました。
3 全作品の公開
令和7年3月に発行予定の「あおもり産木材地産地消ガイドブック」に掲載されます。
審査結果
受賞名 | 作品名 | 応募者 |
---|---|---|
木づかい大賞 (知事賞) |
「一般社団法人日々木の森」(非住宅新築部門) | 株式会社建築工房零 青森設計室(青森市) |
住宅新築部門 | ||
木づかい賞 | 「白銀の家」 | 1952HINOKIYA一級建築士事務所(八戸市) (有)赤穂工務店(八戸市) |
住宅リフォーム部門 | ||
審査員特別賞 | 「断熱リノベーション~県産材を使った終の棲家~」 | 有限会社林工務店(青森市) |
非住宅新築部門 | ||
審査員特別賞 | 「シェアオフィスBLUE」 | 株式会社木組工務店(三沢市) |
非住宅木質化部門 | ||
木づかい賞 | 「金毘羅山髙德院本堂・位牌堂・客殿・庫裡改築工事」 | 株式会社堀江組(弘前市) |
木づかい賞 | 「風除-sekka-」 | 須藤大建築設計事務所(青森市) |
表彰式
令和6年12月19日、県庁にて、第17回あおもり産木材活用建築コンテストの表彰式が開催されました。木づかい大賞(知事賞)に輝いた株式会社建築工房零青森設計室の福井取締役が、宮下知事から賞状を授与されたほか、各受賞者がコンテスト実行委員会齋藤会長から賞状等を授与されました。
受賞者の方々は1人ずつ、県産材を利用した家づくりや建築物の設計への想いを知事の前で熱心に説明されていました。
宮下知事からは「建築物で地元の木材を使用することは街の中にも森を作っていることと考えている。県産材使用が県内の建築関係者の好事例となり、県産材の使用がより普及することを願っている。」とのコメントがありました。
受賞者の方々は1人ずつ、県産材を利用した家づくりや建築物の設計への想いを知事の前で熱心に説明されていました。
宮下知事からは「建築物で地元の木材を使用することは街の中にも森を作っていることと考えている。県産材使用が県内の建築関係者の好事例となり、県産材の使用がより普及することを願っている。」とのコメントがありました。
- 宮下知事(右)と木づかい大賞に輝いた株式会社建築工房零青森設計室様と施主様(左)
- 宮下知事と受賞者との対話
- 記念撮影
受賞作品の紹介
<木づかい大賞(知事賞)> 「一般社団法人日々木の森」 株式会社建築工房零 青森設計室(非住宅新築部門)
【講評】
この作品は、古民家カフェの敷地内に新設された、工房棟と作業場棟です。工房棟は既存の建物と楓を囲むようにL字型に配置され、周囲の農園の景色と調和するよう作業棟が配置されています。内装・外装に地元のスギがふんだんに使用され温かみが感じられます。既存の建物と調和を図った建物の配置や経年変化も考慮された県産材の使用が高く評価され、大賞に選出されました。
この作品は、古民家カフェの敷地内に新設された、工房棟と作業場棟です。工房棟は既存の建物と楓を囲むようにL字型に配置され、周囲の農園の景色と調和するよう作業棟が配置されています。内装・外装に地元のスギがふんだんに使用され温かみが感じられます。既存の建物と調和を図った建物の配置や経年変化も考慮された県産材の使用が高く評価され、大賞に選出されました。
<住宅新築部門・木づかい賞> 「白銀の家」 1952HINOKIYA一級建築士事務所・(有)赤穂工務店
【講評】
この作品は、シンプルな外壁にヒバの板張りが印象的な住宅となっています。県産材の床材と床下エアコンの全館空調の組み合わせという新しい工法への挑戦も見受けられました。ヒバの玄関やドア、室内の家具などは職人により造作され、技術の継承に努めている点や、回遊性が良く、適材適所による木の使い方が工夫されている点が評価され木づかい賞に選出されました。
この作品は、シンプルな外壁にヒバの板張りが印象的な住宅となっています。県産材の床材と床下エアコンの全館空調の組み合わせという新しい工法への挑戦も見受けられました。ヒバの玄関やドア、室内の家具などは職人により造作され、技術の継承に努めている点や、回遊性が良く、適材適所による木の使い方が工夫されている点が評価され木づかい賞に選出されました。
<住宅リフォーム部門・審査員特別賞> 「断熱リノベーション~県産材を使った終の棲家~」 有限会社林工務店
【講評】
この作品は、昭和58年築の鉄骨系ユニット工法の住宅を断熱改修したものです。外壁の一部、リビングのリブ天井に県産のスギが使用されています。廃番等の心配の無い県産材を使用することでメンテナンス性を向上させている点、既存の大手メーカーの住宅ユニットを建替えせずに、県産材を使い新たな居住空間にリフォームした点が高く評価され審査員特別賞に選出されました。
この作品は、昭和58年築の鉄骨系ユニット工法の住宅を断熱改修したものです。外壁の一部、リビングのリブ天井に県産のスギが使用されています。廃番等の心配の無い県産材を使用することでメンテナンス性を向上させている点、既存の大手メーカーの住宅ユニットを建替えせずに、県産材を使い新たな居住空間にリフォームした点が高く評価され審査員特別賞に選出されました。
<非住宅新築部門・審査員特別賞> 「シェアオフィスBLUE」 株式会社木組工務店
【講評】
この作品は、複数の会社が入所できるシェアオフィスです。県産のヒバがふんだんに使用され、視覚や嗅覚が刺激されるとともに、津軽びいどろ、裂織など本県の工芸品も内装に積極的に使用され、彩り豊かな空間となっています。建物正面での大胆なヒバの貼板、象徴的に使用されたヒバの柱の他、県産品の使用により郷土への愛着が感じられる点が評価され、審査員特別賞に選出されました。
この作品は、複数の会社が入所できるシェアオフィスです。県産のヒバがふんだんに使用され、視覚や嗅覚が刺激されるとともに、津軽びいどろ、裂織など本県の工芸品も内装に積極的に使用され、彩り豊かな空間となっています。建物正面での大胆なヒバの貼板、象徴的に使用されたヒバの柱の他、県産品の使用により郷土への愛着が感じられる点が評価され、審査員特別賞に選出されました。
<非住宅木質化部門・木づかい賞> 「金毘羅山髙德院本堂・位牌堂・客殿・庫裡改築工事」 株式会社堀江組
【講評】
この作品は、歴史や景観を保持しながら建替えをしたものです。鉄骨造を主構造としながらも外装部を仕上げ化粧材とすることで、木質化を図るとともに、伝統的木造建築の様式を見事に再現しており、建築基準を遵守しながらも伝統を引き継ぐ新しい方法として評価され、木づかい賞に選出されました。
この作品は、歴史や景観を保持しながら建替えをしたものです。鉄骨造を主構造としながらも外装部を仕上げ化粧材とすることで、木質化を図るとともに、伝統的木造建築の様式を見事に再現しており、建築基準を遵守しながらも伝統を引き継ぐ新しい方法として評価され、木づかい賞に選出されました。
<非住宅木質化部門・木づかい賞> 「風除-sekka-」 須藤大建築設計事務所
【講評】
この作品は、神社の社務所の前に木造の風除室を新設したものです。貫工法で施工した木造の本体部分を鉄骨フレームを使った不燃性膜構造で覆っており、鳥居を模したスギ材が既存の社務所と相性が良くストリー性がある点、防火規制が厳しい地域での木材利用の手法としても参考となる点が評価され、木づかい賞に選出されました。
この作品は、神社の社務所の前に木造の風除室を新設したものです。貫工法で施工した木造の本体部分を鉄骨フレームを使った不燃性膜構造で覆っており、鳥居を模したスギ材が既存の社務所と相性が良くストリー性がある点、防火規制が厳しい地域での木材利用の手法としても参考となる点が評価され、木づかい賞に選出されました。