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更新日付:2026年10月1日 

知事コラム(2026年10月)

神様、仏様、大黒様〜スポーツで県民の心を一つに〜

2005年2月9日夕刻。私と妻と亡父は、埼玉スタジアムへ。サッカー日本代表戦の観戦。相手は北朝鮮。彼の国とは政治的に緊張関係にあり物々しい警備の中、試合前からさまざまな面で報道も過熱していた。

スタジアムは、ほぼ満員の約6万人。スタジアムを見渡して当時むつ市長だった父が「これくらいがむつ市の人口なのか」と感嘆し、妻が「テレビで見ている人は数百万人ですね」と楽しげに切り返していたのを昨日のことのように思い出す。

技術的には日本のワンサイドゲームに近かったが、北朝鮮も負けられない戦い。小笠原選手のフリーキックで日本が先制したものの、後半に一瞬のスキを突かれて追いつかれ、試合は、1対1の同点のまま後半ロスタイムに突入。今日は引き分けかと誰もが感じたその瞬間。

右サイドの浅い位置から小笠原選手のロングクロスがあがった。相手ゴールキーパーがパンチングで正面に跳ね返すとそのセカンドボールが福西(ふくにし)選手へ。福西選手がダイレクトでゴール前の大黒(おおぐろ)選手へ。振り向きざまの一閃(いっせん)。スーパーゴールが生まれた。

言葉にならない歓声と歓喜の渦に6万人のスタジアムが包まれた。私も後席の知らないおじさんと抱き合い、ハイタッチをした記憶がある。おそらくテレビの前の数百万人も同様だっただろう。オオグロ選手が、ダイコク様(神様)となった。

スポーツには大きな力があると信じている。それは、心を一つにする力だ。スタジアムを後にし、帰路に着く駅までの長い列では、ダイコク、ダイコク、ダイコクとコールが鳴り止まなかった。

いよいよ青の煌(きら)めきあおもり国スポ・障スポが開催される。各会場では、そこでしかない瞬間を楽しむことができる。今年は、アメリカで野球のWBC、サッカーのワールドカップ、愛知県で開催のアジア競技大会とスポーツの一年となっている。

締めくくりの国民スポーツ大会。ぜひ会場に足を運び、その瞬間を感じてみてください。

追伸:写真は父が撮影した結婚半年前の私たち夫婦。スポーツは一瞬が一生の想い出になります。
(AOMORI MAG(あおマグ) - 2026年10月号)

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