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更新日付:2025年2月26日 自然保護課
白神山地の特徴

また、このブナ天然林には、ブナーミズナラ群落、サワグルミ群落等をはじめ多種多様な植物が生育し、高緯度にもかかわらず、ツキノワグマ、ニホンザル、クマゲラ、イヌワシ等をはじめ非常に多くの動物が生息し、白神山地全体が森林博物館的景観を呈しています。
特に世界遺産地域は、最も良く原生状態が保たれており、その価値は、地球的に見ても極めて重要であると評価されています。
ブナ林は、動物の餌となる植物が多く、他の森林に比較して豊富な動物が生息しているほか、水源涵養機能や地表侵食防止機能なども高いのが特徴です。このような多面的な機能や美しさは、近年日本でも高く評価されるようになっています。
白神山地の地質と地形

白神山地の地質は、およそ9,000万年前頃(白亜紀)にできた花崗岩を基盤に、2,000万年前~1,200万年前頃(新第三紀中新世)の堆積岩(凝灰岩、泥岩、砂岩)とそれを貫く貫入岩類(地下の深いところからマグマが上昇してできる岩。流紋岩、石英閃緑岩等)で構成されています。
地形の特徴は、深い谷が入り組んでいて、谷壁が急傾斜をなすため、落差の大きな滝も数多く、景観にも優れています。
地形
白神山地を流れる河川には、青森県側に大川、暗門川、赤石川、追良瀬川、笹内川があり、秋田県側には粕毛川があります。その各河川の流域を分ける尾根沿いに標高1,000mから1,200m級の山々が連なっています。主なものとしては、大川流域に青鹿岳(1,000m)、赤石川流域に魔須賀岳(1,012m)、追良瀬川流域に天狗岳(958m)があります。そして旧岩崎村と旧深浦町を分ける分水嶺に白神岳(1,235m)と、白神山地内では最高峰の向白神岳(1,250m)があるほか、県境の尾根沿いに二ツ森(1,086m)、真瀬岳(988m)、雁森岳(987m)、小岳(1,042m)があります。
白神山地の主な動植物
植物

青森県で初めて見つかったナデシコ科の植物で、6月頃に直径2cmくらいの可憐な白い花を咲かせます。

ハナシノブ科に属し、標高1,200m前後の風の強い草原に生育していることが多い。7月頃青い花を咲かせます。

青森県で初めて見つかったベンケイソウ科の植物で、崩壊斜面や岩場に生育していて、10月頃に白い花を咲かせます。
哺乳類

大型の草食哺乳類。ウシ科の仲間でも原始的な種類で、生きた化石ともいえます。日本にのみ生息し、国の特別天然記念物に指定されています。
ヤマネ
ネズミ目の小動物。夜行性でおもに樹上で活動します。冬は樹洞などでボールのように体を丸めて冬眠します。日本にのみ生息する珍しい動物で、国の天然記念物に指定されています。
ネズミ目の小動物。夜行性でおもに樹上で活動します。冬は樹洞などでボールのように体を丸めて冬眠します。日本にのみ生息する珍しい動物で、国の天然記念物に指定されています。

オナガザル科のサルで、白神山地にもいくつかの群れが生活しています。環境省のレッドデータブックでは、下北半島・東北地方のものは、保護に留意すべき地域個体群となっています。
ツキノワグマ
体長120~145cm、体重70~120kgで、本州に生息する最大の陸上哺乳類。雑食性ですが、植物質の割合が多い。ふだんは巣穴にすまず、冬ごもりの時だけ大木の樹洞や岩穴を利用します。
体長120~145cm、体重70~120kgで、本州に生息する最大の陸上哺乳類。雑食性ですが、植物質の割合が多い。ふだんは巣穴にすまず、冬ごもりの時だけ大木の樹洞や岩穴を利用します。
鳥類


翼長1.6mくらい。後頭部に冠羽があり、頭部が角張って見えます。山地の森林に生息しています。個体数はかなり少なく、国内希少種に指定されています。また、環境省のレッドデータブックで絶滅危惧種とされています。

従来、冬期間日本に渡来する海ガモと考えられていましたが、白神山地の赤石川で繁殖していることが日本で初めて確認され、その生態が注目されています。