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更新日付:令和7年2月13日 がん・生活習慣病対策課
イナーシャをなくそう!


クリニカル・イナーシャとは
高血圧症、脂質異常症、糖尿病など自覚症状のない疾患において、治療が十分になされない大きな原因は、「クリニカル・イナーシャ」であるとされています。
イナーシャは「惰性」と訳され、「高血圧であるにもかかわらず治療を開始しない」「治療ガイドラインで示されている降圧目標値よりも高いにもかかわらず治療を強化せずそのまま様子をみる」といった治療イナーシャと、「難治性・治療抵抗性高血圧の原因を精査しない」診断イナーシャが含まれます。
クリニカル・イナーシャには、医療提供側・患者側・医療制度の問題など多岐にわたる因子が関与しています。
クリニカル・イナーシャをなくすための取組
青森県ではこれまで、生活習慣病の発症予防・重症化予防対策として、「減塩・野菜摂取・運動・禁煙」を中心に、中・長期的視点から取り組んできました。

令和7年度からは、「減塩・野菜摂取・運動・禁煙」に加えて、より短期的な取組として、高血圧診療における「クリニカル・イナーシャ」への対策を、併せて進めていきます。
青森県の現状
青森県では1年間に脳血管疾患で約1千5百人、心疾患で約3千人の方が亡くなっており、これらで全死因の2割超を占めます。
上のドミノ図にある、脳心血管病につながりやすい高血圧症・脂質異常症・糖尿病のうち、脳心血管病死亡の最大の要因である高血圧症の未治療者が、特に多い状況にあります。
40歳以上の青森県民約82万4千人のうち、高血圧判定がなされるのは、治療中である方を含め約36万2千人と見込まれます。
この高血圧症と推計される約36万2千人のうち、治療を行っているのは約21万3千人にとどまり、行っていない方は約14万9千人いらっしゃると推計されます。

施策の方向性
高血圧症の未治療者を減少させ、このことにより脳心血管病の発症者を減少させることは、
(1)全体としての医療費の低減
(2)救急医療現場の負荷軽減
(3)将来の介護費用の低減
にもつながります。
仮に、これまで高血圧症を放置してきた方のうち、年間1万人が新たに降圧治療を始めたとすれば、脳心血管病による死亡者を年間3百人減らすことができるのではないかと考えています。
青森県では令和7年度から、新たに降圧治療を開始する方を2万人増やすことを目指し、新たな取組を進めたいと考えています。
※令和7年度の具体的な施策については、令和7年2月21日開会の第321回定例県議会に上程されることとなっています。