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更新日付:2021年7月29日 保健衛生課
風しんの流行・風しんの追加的対策について
風しんの流行にご注意ください
2018年7月下旬から、関東地方において風しん患者の報告数が大幅に増加し、その後、大都市圏を中心として、全国的に流行がありましたが、2020年ごろから落ち着きをみせております。
風しんは、数年周期で流行が発生していることから、発生動向に注意が必要です。
また、国立感染症研究所が発表した「風疹に関する疫学情報(2021年)」によると、2020年の風しん患者累積報告数は100人(2017年は年間91人、2018年は年間2,941人。2019年は年間2,306人)となっております。
※令和2年において、青森県内では風しん患者は1件報告されております。
風しんの最新の発生動向については、「風疹発生動向調査(国立感染症研究所ホームページ」をご覧ください。
県民の皆様へ
風しんにかからないために
風しんの予防には予防接種が最も有効です。
予防接種が必要か分からない方は風しん抗体検査(風しんに対する免疫の状態を調べるための血液検査)を受けましょう。検査の結果、抗体が十分でない場合には予防接種を検討してください。
30代から50代の男性は、風しんの抗体が低い傾向にありますので、特にご注意ください。
風しんかなと思ったら
発熱、発疹等、風しんと思われる症状が見られたら、必ず事前に医療機関に連絡し、風しんの疑いがあることを伝え、医療機関の指示に従って受診しましょう。
受診時は、周囲への感染を防ぐために、公共交通機関の利用は避けてください。
風しんにかかったら
風しんに感染すると約2~3週間後に発熱や発しん、リンパ節の腫れなどの症状が現れ、発しんの出る前後1週間は感染力があります。
風しんにかかった方は、職場や学校を休んで、通院以外は外出を控えましょう。
妊娠を予定又は希望される方へ
風しんに対する免疫が不十分な妊娠初期の女性が風しんにかかると、生まれてくる赤ちゃんが、先天性心疾患や難聴、白内障などを引き起こす「先天性風しん症候群(CRS)」という病気にかかる可能性があります。
先天性風しん症候群を予防するためには、妊娠を予定又は希望する女性は、妊娠前に予防接種を受けることが最も重要です。(妊娠中の女性は風しんの予防接種を受けることはできません。また、予防接種後は2カ月間妊娠を避ける必要があります。)
風しんの抗体を持たない又は抗体価が低い妊婦さんは、可能な限り人混みを避け、不要不急の外出を控えるようにしてください。
また、妊婦さんの周りにいる方(妊婦さんのパートナー、子ども、その他の同居家族等)は、風しんを発症しないように予防に努めてください。
特に、30代から50代の男性は注意が必要です
今回の風しん患者の多くは、30代から50代の男性が占めています。
平成2年4月2日以降に生まれた人は2回予防接種を受ける機会がありますが、それ以前に生まれた方は最大1回、昭和54年4月1日以前に生まれた男性は1回も接種の機会がなく、十分な免疫を持っていない可能性があります。過去に風しんに感染したことにより自然に免疫を獲得している場合もありますが、風しんの罹患歴や予防接種歴が明らかでない場合は予防接種を検討してください。
風しんの追加的対策について
受けるのは今!!クーポン券配布中!!
今般の30代から50代の男性の風しん流行を受けて、2022年3月31日までの間に限り、特に抗体保有率が低い世代である、昭和37年4月2日から昭和54年4月1日までの間に生まれた男性が風しんに係る定期の予防接種の対象者として追加されました。
対象者の方は、全国で風しんの抗体検査を原則無料で受けることができます。さらに、抗体検査の結果、抗体価が十分でないとわかった方については、風しんの予防接種を原則無料で受けることができます。
対象者の方は、2019年4月以降に順次お住いの市町村からクーポン券が届きますので、クーポン券に従って積極的に抗体検査を受けてください。
詳しくは、「風しんの追加的対策について」(厚生労働省ホームページ)をご覧いただくか、お住いの市町村予防接種担当課にお問い合わせください。
風しん抗体検査について
県内の多くの市町村では、妊娠を予定している方や風しんの抗体価の低い妊婦の同居家族等(夫・パートナーを含む)を対象に県内の医療機関において風しん抗体検査を無料で実施しています。
詳しくは「風しん抗体検査を実施しています!」のページをご覧ください。
風しんとは
症状は、発熱、発疹、頸部リンパ節腫脹が主な症状ですが、症状がそろわない例や、麻しんや伝染性紅斑と似た症状を示す場合があります。
一般に予後良好ですが、脳炎や血小板減少性紫斑病、成人では一過性の関節炎を合併する場合があります。
感染してから約2~3週間後に症状が現れますが、発疹が出る日の1週間前から発疹が出た後の1週間程度まで感染させる可能性があります。
先天性風しん症候群(CRS)とは
風しんも先天性風しん症候群も、効果的な治療法はなく、麻しんと同様にワクチンによる予防が最も重要です。
予防接種について
風しんの感染を予防するためには、予防接種が最も有効な方法と言われています。
あなた自身とこれから生まれてくる世代の子どもを守るために、ぜひクーポン券を使って風しん抗体検査と予防接種を受けてください。
定期の予防接種
風しんの定期接種の対象期間は、第1期が1歳以上2歳未満、第2期が5歳以上7歳未満の者であって小学校就学前の1年間となっており、お子様が未接種の保護者の方は、確実に2回接種を受けさせてください。
詳しくは、お住まいの市町村の予防接種担当課にお問い合わせください。
任意の予防接種
大人の風しんワクチンの予防接種は、通常全額自己負担となりますが、県内の市町村では、その費用の一部を助成しています。
ただし、市町村によって助成の対象者や金額は異なりますので、詳しくは、お住まいの市町村の予防接種担当課にお問い合わせください。
予防接種が可能な医療機関
あおもり医療情報ネットワークのページから風しんの予防接種が可能な医療機関の検索ができます。
最新の情報に更新されていない場合もありますので、医療機関を受診する際には、事前に電話で接種可能かお問い合わせください。
検索方法
- あおもり医療情報ネットワークを開いたら、「色々な条件でお医者さんを探す」をクリックします。
- 条件選択で、「予防接種」をクリックします。
- 地域選択で、お住まいの地域をクリックします。
- お住まいの市町村を選択し、予防接種で「風疹」を選択し、「検索」をクリックします。
医療機関の皆様へ
- 発熱や発しんを呈する患者を診察した際は、風しんの可能性を念頭に置き、海外渡航歴及び国内旅行歴等を聴取し、風しんの罹患歴及び予防接種歴を確認するなど、風しんを意識した診療を行ってください。
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風しんと診断した場合には、感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(平成10年法律第114号)第12条第1項の規定に基づき、最寄りの保健所長へ速やかに届け出るとともに、風しんの感染力の強さに鑑みた院内感染予防対策を実施してください。
また、併せて、遺伝子検査用の検体確保についても御協力をお願いします。