上北地域概要

　上北地域は、県の東南部に位置し、十和田市、三沢市、野辺地町、七戸町、六戸町、横浜町、東北町、六ケ所村、おいらせ町の2 市6 町1 村で構成され、人口はおよそ19 万人、面積は2,126 平方キロメートル（県土の22.1%）となっています。
　国道4 号や国道102 号などを幹線とする道路網が形成され、鉄路では、青い森鉄道線、JR 大湊線が運行されているほか、空路として三沢空港を有するとともに、平成22 年12月4日には、東北新幹線全線開業により、七戸十和田駅が新設されるなど、本県の交通の要衝となっています。
　地形は、太平洋と陸奥湾及び八甲田山系に囲まれ、ほぼ平坦な台地が広く分布し、地域の南側を、十和田湖を源とする奥入瀬川が西から東に流れ、太平洋に達しています。また、北部太平洋側には、小川原湖などの湖沼が点在しています。
　気候は、春の終わりから夏にかけて冷たいヤマセが吹くことがありますが、冬は晴天の日が多く雪が少なくなっています。
　産業面では、農業産出額が県内で最も高く、中でも、酪農、肉用牛、養鶏、養豚などの畜産業と、ながいも、にんにく、ごぼうを始めとする野菜の占める割合が大きくなっています。また、水産業では、陸奥湾でのホタテ養殖や小川原湖などでの内水面漁業などが盛んであるなど、食料供給基地として上北地域が果たす役割の重要性も高いものとなっています。
　エネルギー分野では、むつ小川原開発地区のある六ケ所村において、全国初となる蓄電池併設型ウインドファームが立地するなど、国内でも有数の風力発電立地地域であり、先進的な取組も行われています。
　また、我が国のエネルギー政策にとって重要な施設である国家石油備蓄基地や原子燃料サイクル施設、ITER 関連施設が立地しており、我が国有数のエネルギー関連施設、研究開発機能や世界最先端の技術の集積地となっています。
　観光では、神秘の湖十和田湖と、優美な渓流で知られる奥入瀬渓流、広大な自然景観を有する八甲田連峰、県内随一の広さを持ち、水産資源に恵まれた小川原湖など、多くの自然・観光資源を有しています。