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更新日付:2008年7月10日 地域生活文化課
青森県史叢書「奥南新報『村の話』集成」
本書の概要
本書は、戦前八戸地方で発行された地方新聞『奥南新報』に、昭和4年から昭和16年まで連載された「村の話」という記事を集めたものです。当時の八戸近郊の暮しぶりや世間話、昔話が報告されており、それらの中には、現在確認できない貴重な記録もあります。また、「見たまま、きいたままの話」を報告しようとする姿勢があったため、語り口や方言がそのまま再現されており、語り手の生身の声が聞こえてくるような気がします。
日本民俗学を創始した柳田国男は、「村の話」を基礎資料の一つとして活用し、日本昔話の話型を確立させようとしました。また、「村の話」欄への投稿は、小井川潤次郎を中心に集った八戸郷土研究会の会員によるものが多く、そのことは、日本民俗学がまだ確立されていない当時、いち早く郷土研究に取り組んだ八戸郷土研究会の水準の高さや、独自性を示してくれます。「村の話」は、学問的にも貴重な資料であると考えます。
上・下巻合わせて500ページ。本書の資料提供者であり、八戸郷土研究会の古参会員であった夏堀謹二郎氏他の論考・解説、巻末には、収録記事の題名や報告者名の一覧も付しています。
長いムカシコ 和 泉
此処だばとちの木のよた大きな木アあツたづ/それがら蛇ア出はツたづ
今日もずるずる/明日もずるずる/その次のもずるずる
出はツたづ ・・・・・・
<昭和5年10月25日付>
日本民俗学を創始した柳田国男は、「村の話」を基礎資料の一つとして活用し、日本昔話の話型を確立させようとしました。また、「村の話」欄への投稿は、小井川潤次郎を中心に集った八戸郷土研究会の会員によるものが多く、そのことは、日本民俗学がまだ確立されていない当時、いち早く郷土研究に取り組んだ八戸郷土研究会の水準の高さや、独自性を示してくれます。「村の話」は、学問的にも貴重な資料であると考えます。
上・下巻合わせて500ページ。本書の資料提供者であり、八戸郷土研究会の古参会員であった夏堀謹二郎氏他の論考・解説、巻末には、収録記事の題名や報告者名の一覧も付しています。
長いムカシコ 和 泉
此処だばとちの木のよた大きな木アあツたづ/それがら蛇ア出はツたづ
今日もずるずる/明日もずるずる/その次のもずるずる
出はツたづ ・・・・・・
<昭和5年10月25日付>