縫道石山・縫道石の特殊植物群落

縫道石山・縫道石の特殊植物群落

　縫道石山（標高626ｍ）と7km南にある縫道石（標高591ｍ）は下北半島の西岸に位置して、津軽海峡と平舘海峡に面した岩山である。
　昭和31年（1956）に、この山頂付近の岩場で発見されたイワタケが、北アメリカ東岸にあるものと同じものであることがわかり、オオウラヒダイワタケ（地衣類イワタケ科）と命名された。
　また、植物では低い標高にもかかわらず、ミネヤナギ、ミヤマザクラ、ホザキナナカマド、コメツツジ、ミヤマダイコンソウ、イワキンバイ等の北方系の植物が自生しているので、これらを含めて特殊植物群落として国の天然記念物に指定されている。
　以前、縫道石山の絶壁はロッククライミングの練習場となっていたが、登山家の理解と協力により現在は禁止となっている。