上北地域県民局地域農林水産部（農村整備庁舎）－ 農業農村整備の概要

あおもり水土里づくり推進プラン
－青森県農業農村整備中期推進方針－

１　基本的な考え方

　農業・農村を取り巻く情勢は、人口減少、少子・高齢化といった時代の流れの中で大きく変化しています。こうした中、国では平成28年８月に新たな「土地改良長期計画」を閣議決定し、土地改良事業の政策の枠組、目指すべき方向性を定めたところです。また、「農林水産業・地域の活力創造プラン」（29年12月改訂）を踏まえ、農業を成長産業とし、農業者の所得向上を実現するための改革に引き続き取り組んで行くこととしています。

　一方、県においても、県の基本計画である「青森県基本計画『選ばれる青森』への挑戦」において、「攻めの農林水産業」を重要な政策の１つとして位置付けて推進しており、人口減少・高齢化の進行など、取り巻く環境変化にも対応しながら、農林水産業の持続的成長と共生社会の実現を目指すこととしています。

　その中で、農業農村整備の分野においては、ほ場整備等の生産基盤整備と農村の防災・減災対策を重点的かつ計画的に推進していきます。特に生産基盤整備については、高収益作物への転換など、事業効果の十分な検証を通じた選択的かつ集中的な事業実施を行います。

　また、「青森県公共施設等総合管理方針」に基づき、新たな施設整備は財源確保の見通しなどを勘案しながら対応し、既存施設の有効活用と長寿命化を更に推進し、維持管理・更新等に係る経費の節減を図ります。

　これより、農業農村整備は、「攻めの農林水産業」の強力かつ着実な推進に資するため、「豊かで力強い農業により攻める」、「農業・農村の安全・安心を守る」、「魅力的で活力ある農村をつくる」を柱に施策を展開し、「豊かで持続可能な農業・農村の実現」を目指します。

「豊かで力強い農業により攻める」に向けて

　担い手が活躍する強い農業基盤づくりとして、農作業の省力化と生産コストの低減を図る農地の大区画化や、稲作農業から野菜などの高収益作物への転換を可能とする水田の汎用化・畑地化などの基盤整備により担い手の所得向上を図るとともに、農地中間管理機構とも連携した担い手への農地の集積・集約化を推進します。

「農業・農村の安全・安心を守る」に向けて

　農村地域の安全・安心を守るため、老朽化した農業水利施設の長寿命化対策や、ため池などの耐震化や集中豪雨等による農村地域の洪水被害を防止する取組により、農村地域の防災・減災対策を推進します。

「魅力的で活力ある農村をつくる」に向けて

農業・農村の多面的機能の発揮に向けて、農村の地域資源の適切な保全管理を推進します。また、農村生活環境の更新整備などの取組により、暮らしやすい活力ある農村づくりを推進します。

２　施策体系

３　展開方向

（１）担い手への農地の集積・集約化の推進[348KB]
（２）力強い農業を支える生産基盤整備の推進[199KB]
（３）担い手の所得向上を図る作物導入の促進[208KB]
（４）農業水利施設の長寿命化対策の推進[172KB]
（５）農村地域の防災減災対策の推進[233KB]
（６）農村の地域資源の適切な保全管理の推進[206KB]
（７）暮らしやすい活力ある農村づくりの推進[187KB]